過去問.com - 資格試験の過去問 | 予想問題の解説つき無料問題集

測量士補の過去問 平成30年度(2018年) 問13

問題

このページは問題閲覧ページです。正解率や解答履歴を残すには、 「条件を設定して出題する」をご利用ください。
[ 設定等 ]
図13は、水準点Aから固定点( 1 )、( 2 )及び( 3 )を経由する水準点Bまでの路線を示したものである。この路線で水準測量を行い、表13に示す観測結果を得た。再測が必要な観測区間はどれか。次の中から選べ。
ただし、往復観測値の較差の許容範囲は、Sを観測距離(片道、km単位)としたとき、2.5mm√Sとする。
なお、関数の値が必要な場合は、巻末の関数表を使用すること。
問題文の画像
   1 .
 A  ~( 1 )
   2 .
( 1 )~( 2 )
   3 .
( 2 )~( 3 )
   4 .
( 3 )~ B
   5 .
再測の必要はない
( 測量士補試験 平成30年度(2018年) 問13 )
このページは問題閲覧ページの為、解答履歴が残りません。
解答履歴を残すには、
条件を設定して出題する」をご利用ください。

この過去問の解説 (3件)

6
解答:2

まず、往復観測路の較差を求めます。

A→(1)  3.2249m - 3.2239m = 0.0010m = 1.0mm
(1)→(2)  0.5851m - 0.5834m = 0.0017m = 1.7mm
(2)→(3)  2.6764m - 2.6758m = 0.0006m = 0.6mm
(3)→B  2.5446m - 2.5432m = 0.0014m = 1.4mm

次に往復観測路の較差の制限を求めます。

A→(1)
2.5mm√0.5 = 2.5mm*√50*1/100 = 2.5mm*√50*1/10 ≒ 1.7mm

(1)→(2)及び(2)→(3)
2.5mm√0.36 = 2.5mm*√36*1/100 = 2.5mm*√36*1/10 = 2.5mm*6*0.1 = 1.5mm

(3)→B
2.5mm√0.64 = 2.5mm*√64*1/100 = 2.5mm*√64*1/10 = 2.5mm*8*0.1 = 2mm

較差と較差の制限から、許容範囲を超えているのは観測区間(1)→(2)なので、再測が必要なのは観測区間(1)→(2)となります。
そのため、選択肢の2が答えとなります。

付箋メモを残すことが出来ます。
2

計算問題です。

選択肢2. ( 1 )~( 2 )

許容範囲を求めます。

A  ~( 1 ) =2.5×√0.50

=2.5×√50×0.01

=2.5×7.071×0.1

=1.77㎜

( 1 )~( 2 )=2.5×√0.36

=2.5×√36×0.01

=2.5×6×0.1

=1.50㎜

( 2 )~( 3 )=2.5×√0.36

=2.5×√36×0.01

=2.5×6×0.1

=1.50㎜

( 3 )~ B =2.5×√0.64

=2.5×√64×0.01

=2.5×8×0.1

=2.00㎜

往復の観測高低差を求めます。

A  ~( 1 ) =3.2249-3.2239

=0.0010m(1.0㎜)

( 1 )~( 2 )=0.5851-0.5834

=0.0017m(1.7㎜)

( 2 )~( 3 )=-2.6764+2.6758

=0.0006m(0.6㎜)

( 3 )~ B =2.5432-2.5446

=-0.0014m(1.4㎜)

( 1 )~( 2 )が許容範囲を超えています。

よって ( 1 )~( 2 ) となります。

1

往復観測の較差と制限の問題です。この問題は、計算自体はそれほど難しくありませんが、計算量が多いので、手計算だと骨が折れます。年度によっては、平方根を使わないと解けない問題が出るので、その場合は、さらに厄介です。

選択肢2. ( 1 )~( 2 )

まず、各観測区間の往復の観測較差(絶対値)を求めます。

(A)→(1) 3.2249-3.2239=0.010

(1)→(2) 0.5851-0.5834=0.017

(2)→(3) 2.6764-2.6758=0.006 

(3)→(B) 2.5446-2.5432=0.014

次に各観測区間の較差の許容範囲を求めます。 

(A)→(1) 2.5㎜×√0.50=1.767㎜=0.0017m

(1)→(2) 2.5㎜×√0.36=1.500㎜=0.0015m

(2)→(3) 2.5㎜×√0.36=1.500㎜=0.0015m

(3)→(B) 2.5㎜×√0.64=2.000㎜=0.0020m

観測較差と較差の許容範囲を比較すると、観測較差が較差の許容範囲を超えていて、再測が必要なのは、(1)→(2) であることがわかります。

なお、この問題はここで完結しますが、もし、すべての区間で、観測較差が較差の許容範囲内である場合には、次に、区間全体の観測較差と較差の許容範囲を求め、区間全体の較差が、較差の許容範囲内にあるかどうか確認します。もし、区間全体では較差の許容範囲を超える場合には、各区間で最も較差の大きい区間を再測します。較差の許容範囲を超える区間がなく、かつ、区間全体でも較差の許容範囲を超えない場合には、再測の必要なしと判定します。

まとめ

この問題は、再測の必要がある区間が、最初の計算で分かったので簡単でしたが、全区間で較差の許容範囲を超えていない場合は、全体の較差及び許容範囲の計算も必要になりますので、急に難しい問題になります。

問題に解答すると、解説が表示されます。
解説が空白の場合は、広告ブロック機能を無効にしてください。
他のページから戻ってきた時、過去問ドットコムはいつでも続きから始めることが出来ます。
また、広告右上の×ボタンを押すと広告の設定が変更できます。
この測量士補 過去問のURLは  です。
付箋は自分だけが見れます(非公開です)。