測量士補の過去問 令和3年度（2021年） 問1

a.〇

測量法第32条に基づき、公共測量は、基本測量又は公共測量の測量成果に基いて実施しなければならないとあります。正しいです。

b.×

測量法第6条に基づき、「基本測量及び公共測量以外の測量」とは、基本測量又は公共測量の測量成果を使用して実施する基本測量及び公共測量以外の測量（建物に関する測量その他の局地的測量又は小縮尺図の調製その他の高度の精度を必要としない測量で政令で定めるものを除く。）をいう、とあります。基本測量及び公共測量を除くすべての測量をいう、というのは間違いです。

c.〇

測量法第26条に基づき、基本測量以外の測量を実施しようとする者は、国土地理院の長の承認を得て、基本測量の測量標を使用することができる、とあります。正しいです。

d.〇

測量計画機関とは、「基本測量」「公共測量」「基本測量及び公共測量以外の測量」の測量を計画するものを指します。問題文に「基本測量及び公共測量以外の測量」とありますので、計画する者は測量計画機関となります。正しいです。

e.×

測量成果と測量記録の説明が逆です。

「測量成果」・・・当該測量において最終の目的として得た結果

「測量記録」・・・測量成果を得る過程において得た結果

となります。間違いです。

よって問の答えは　4　となります。

測量法に関する問題です。

この問題は、測量法に関する記述のうち、誤っているものを選ぶものです。

測量法では、測量を正確かつ円滑に行う目的で制定された法律です。

測量の定義や測量標の設置、国家資格、測量業務に関することなど、測量全般の取り決めがされています。