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登録販売者の過去問 令和元年度 医薬品に共通する特性と基本的な知識 問17

問題

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サリドマイドに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a  サリドマイドによる薬害事件をきっかけとして、各国における副作用情報の収集体制の整備が図られることとなった。

b  サリドマイドの血管新生を妨げる作用は、その光学異性体のうち、一方の異性体( S体)のみが有する作用であり、もう一方の異性体( R体)を分離して製剤化すれば、催奇形性を避けることができる。

c  妊娠している女性が摂取した場合、サリドマイドは血液-胎盤関門を通過して胎児に移行する。

d  1961年11月、西ドイツ(当時)のレンツ博士がサリドマイド製剤の催奇形性について警告を発し、日本では、同年中に速やかに販売停止及び回収措置が行われた。
   1 .
a:誤  b:正  c:正  d:正
   2 .
a:誤  b:誤  c:誤  d:正
   3 .
a:正  b:正  c:正  d:誤
   4 .
a:正  b:正  c:誤  d:正
   5 .
a:正  b:誤  c:正  d:誤
( 登録販売者試験 令和元年度 医薬品に共通する特性と基本的な知識 問17 )
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この過去問の解説 (3件)

31
a 正しいです。
サリドマイド訴訟とともに、スモン訴訟もきっかけになっています。

b 催奇形性はS体とR体を分離しても避けられません。
S体とR体は、体内で相互に転換します。

c 正しいです。
服用した妊婦からの出生児に先天異常が認められました。

d 西ドイツで警告が発せられたあと、日本ではすぐに販売停止・回収措置が取られず、対応の遅さが問題となりました。

付箋メモを残すことが出来ます。
15
解答:5

a.正
サリドマイドによる薬害事件は世界中で起こり、副作用情報の収集の重要性が認識されるきっかけになりました。

b.誤
サリドマイドは、 体内で R体とS体が相互に転換するため、分離して製剤化しても催奇形性を避けることはできません。

c.正
妊婦が摂取した場合、胎児の四肢欠損、感覚器、心肺機能などの障害が起きる先天性異常が問題となりました。

d.誤
日本では警告が発せられた後もしばらく販売が続けられ、その対応の遅さが問題となりました。

2

正解:5 正 誤 正 誤

サリドマイドに関する正誤問題

a 正:問題文の通りです。サリドマイドは、催眠鎮静剤として使われていました。

b 誤:R体とS体は相互に変換できるので、R体だけを体内に摂取しても体内でS体に変換されてしまいます。

c 正:問題文の通りです。

d 誤:日本では、1962年9月に販売停止及び回収措置が行われました。

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