通関士の過去問 第53回（令和元年） 通関業法 問36

正解は2となります。

【解説】
通関業者及び通関士の義務に関してです。ポイントとしては、通関業者の義務と通関士の義務が重複している場合、通関業者のみの義務の場合、通関士のみの義務の場合の3通りありますので混同せずに抑えましょう。

1. 正解です。
通関業法第18条より、通関業者は、通関業務の料金を営業所において依頼者の見やすいように掲示しなければいけないとあります。ちなみに、これは関連業務も含みと書かれており、すり替え問題として出題もあり得ますので抑えておきましょう。

2. 誤りです。
通関業法第11条の4より、通関業者が通関業の許可を承継する場合は、政令で定めるところによりあらかじめ財務大臣の承認を受ける必要がありますが、設問のように単なる合併についての財務大臣の承認に関するような記載はないです。

3. 正解です。
同法第17条より、通関業者はその名義を他人に通関業のために使用させてはならないとあります。これは同法第33条に通関士の名義貸しの禁止も同じように存在するので、確認しておくとよいでしょう。

4. 正解です。
同法第19条より、通関業者は正当な理由がなくて、通関業務に関して知り得た秘密を他に漏らし、又は盗用してはならないとあります。この義務は通関士も負います。

5. 正解です。
同法第20条より、通関業者及び通関士は、通関業者又は通関士の信用又は品位を害するような行為をしてはならないとあります。

通関業者及び通関士の義務に関する問題です。