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薬剤師の過去問 第99回 必須問題 問63

問題

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骨粗しょう症の治療薬のうち、エストロゲン受容体に直接作用する薬物はどれか。1つ選べ。
   1 .
デノスマブ
   2 .
テリパラチド
   3 .
イプリフラボン
   4 .
ラロキシフェン塩酸塩
   5 .
アルファカルシドール
( 薬剤師国家試験 第99回 必須問題 問63 )
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この過去問の解説 (3件)

2
1、デノスマブは抗RANKLモノクロナール抗体です。
破骨細胞の活性化には破骨細胞表面のRANK(receptor activator of NF-κB)と骨細胞が産生するRANKL(RANK ligand)の結合が必要であり、これを阻害する事で、骨吸収を抑制します。

2、テリパラチドはヒト副甲状腺ホルモン製剤です。
副甲状腺ホルモンを持続的に刺激すると骨形成より骨吸収が促進して骨量が減少します。
ところが、間欠的に刺激すると骨形成が促進されます。
テリパラチドは間欠的に投与する事で、骨形成を促進します。

3、イプリフラボンは女性ホルモン様作用を示すフラボノイドです。
骨に直接作用して骨吸収を抑制し、エストロゲンのカルシトニン分泌促進作用を増強します。

4、ラロキシフェンはSERM(選択的エストロゲン受容体モジュレーター)で、組織特異的にエストロゲン受容体のアゴニストやアンタゴニストとして作用します。
(骨・脂質代謝にはアゴニストとして、子宮内膜・乳房組織にはアンタゴニストとして作用)
骨のエストロゲン受容体にアゴニストとして作用し、骨吸収を抑制します。

5、アルファカルシドールは活性型ビタミンD3製剤で、腸管からのCa吸収を促進します。


よって、直接エストロゲン受容体に作用しているのは4のラロキシフェンになります。

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1
正解:4

1 デノスマブはRANKリガンドに働き、骨の吸収を抑制します。6ヶ月に1回注射を行うことで骨粗しょう症を治療していきます。

2 テリパラチドは遺伝子組み換えヒト副甲状腺ホルモンです。骨形成の促進、骨芽細胞のアポトーシスを抑制します。

3 イプリフラボンはイソフラボン誘導体です。エストロゲンによるカルシトニン分泌作用を増強し間接的に骨吸収を抑制します。

4 ラロキシフェンは選択的エストロゲン受容体調節薬です。骨のエストロゲン受容体にアゴニストとして作用し、骨吸収を抑制します。

5 アルファカルシドールは活性型ビタミンD3製剤です。小腸からのカルシウム吸収を促進し、血中カルシウム濃度を上昇させます。

1
正解【4】

1.デノスマブは、骨を血中に吸収する破骨細胞の活性化にプラリア皮下注の標的であるRANKリガンドが関わっており、骨を吸収することを抑えます。

2.テリパラチドは副甲状腺ホルモンが関与しており、骨が新しく作る細胞を働きかけることにより骨形成の促します。

3.プリフラボンは、イソフラボン誘導体で、カルシウムが血中に溶け出すことを抑制したり、骨を丈夫にするカルシトニンの分泌を促進します。

4.ラロキシフェン塩酸塩は、エストロゲンに作用し、骨にあるカルシウムが血液に溶け出すのを防ぐ骨吸収抑制作用があります。骨の密度が増加します。

5.アルファカルシドールは、ビタミンD3製剤です。ビタミンD受容体に結合で作用することによって、カルシウムが吸収しやすくなり、また骨芽細胞を活発にし、骨形成を促します。

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