薬物代謝とは | 薬剤師の解説つき無料問題集 - 過去問.com

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薬物代謝とは

 薬を服用した際、生体内の酵素によって代謝されます。これは本来、解毒という作用になり、薬は異物として排除の対象となっているのです。 それでは、薬物代謝に関して、知識を深めることにしましょう。

薬物代謝の実態

薬物動態は、吸収・分布・代謝・排泄から成ります。

薬物代謝は、脂溶性の高い薬物を水溶性に変換することで、尿などにともに排出しようとしています。

化学反応を伴いますが、主に『 第 I 相反応 』『 第 II 相反応 』の2つの段階に分けられます。

  • 第 I 相反応について

酸化・加水分解・還元が行われ、化合物の脂溶性を低減しています。

酸化は、主にCYPというチトクロームP-450が行い、上市されている医薬品の多くが基質となっています。
小腸と、特に肝臓においてCYPによる代謝が起こります。つまり、初回通過効果において重要となります。

加水分解は、エステル結合を切るエステラーゼやペプチド結合を切るペプチダーゼによって行われます。
特にエステラーゼは、加水分解において重要な酵素です。

還元では、ニトロ基がヒドロキシアミノ基( -NHOH )になったり、ケトン基が水酸基になったりします。

  • 第 II 相反応について

抱合が行われ、極性の高いものを付加することで化合物の水溶性を高めています。

第 I 相反応で生じた水酸基に対して抱合反応が起きますが、グルクロン酸抱合、硫酸抱合などが知られています。 

加齢によって、CYPによる酸化反応が低下することが多いのに対して、抱合反応はそれほど低下することはありません。

薬物代謝の受けやすさをドラッグデザインで調節

低分子化合物の薬物の開発において、代謝を特に意識して、化合物構造のデザインがなされることがあります。

意図的に代謝を受けやすくして、体内から早くなくなるようにする場合です。

その結果、長時間体内に留まって副作用を起こすリスクが低減されます。

このような薬は、アンテドラッグ、ないしは、ソフトドラッグと呼ばれています。

代謝を受けやすい構造を避けることもドラッグデザインではよく行われます。

これにより、薬物濃度の低下を抑えたり、代謝によって重篤な副作用を示す部分構造を予め排除したりすることができます。

まとめ

毒には脂溶性の高いものが多いため、生体は代謝機構が備わっています。

薬も異物として生体は捉えており、薬物代謝が行われます。

酸化などを行う第I相反応で脂溶性を低下させ、第II相反応で極性化合物を抱合して水溶性を高めて尿中排泄や胆汁排泄をします。

薬物代謝の流れをきちんと掴むことが重要です。

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