ITパスポートの過去問 平成31年度 春期 ストラテジ系 問17

要件定義プロセスとは、システム開発の工程の中で、どのようなシステムにするのか、目的や機能や予算、人員などを計画するプロセスです。

１．企画のプロセスで実施される内容ですので誤りです。

２．企画のプロセスで実施される内容ですので誤りです。

３．開発プロセスで実施される内容ですので誤りです。

４．要件定義のプロセスで実施される内容のですので、正解です。

選択肢を一つずつ見ていきましょう。

１．費用対効果は、企画プロセスで定義します。
よって、誤りです。

２．システム開発案件の優先順位は、企画プロセスで定義します。
よって、誤りです。

３．システム開発作業の委託先は、開発プロセスで定義します。
よって、誤りです。

４．システムに盛り込む業務ルールは、要件定義プロセスで定義します。
要件定義プロセスでは機能要件・非機能要件などの要件を定義し、システム化する業務ルールもこのなかで決められます。
よって、正解です。

「要件定義プロセス」という表現の場合、
ソフトウェアライフサイクルである「企画プロセス」、「要件定義プロセス」、「開発プロセス」、「運用プロセス」、「保守プロセス」での「要件定義プロセス」を指します。


1 .システム開発案件の費用対効果の誤った評価

費用対効果の検討分析は、「企画プロセス」で行われます。


2 .システム開発案件の優先順位の誤った判断

優先順位の決定は、「企画プロセス」で行われます。


3 .システム開発作業の委託先の不適切な選定手続

選定手続きに不備があったので「開発プロセス」での問題だと解釈できます。
(が、これだけでは判断できません)
いずれにしても、要件定義プロセスではありません。


4 .システムに盛り込む業務ルールの誤った解釈

業務分析に関する内容で、「要件定義プロセス」に起因します。


したがって、4が正解です。