保育士の過去問 平成28年（2016年）前期 保育実習理論 問144

正解は４です。

レントゲン画：幼児から小学校低学年にかけてみられます。お母さんのおなかに赤ちゃんがいる絵や、土の下にできている芋などを描くなどの表現があります。

頭足人：２歳～４歳児によく見られ、頭から直接手や足が生えているような絵を描きます。

基底線：５歳～６歳児によく見られ、基底線が描かれることで、空と地上と地中の世界が表れ、ものの位置関係を表すことが出来るようになります。

前図式（期）：カタログ期とも呼ばれます。3歳～5歳にみられ、ものの特徴を描き、何を描いたのか分かるようになります。頭足人がこれにあたります。

図式（期）：５～８歳にかけて表出。絵記号を使って描くことから「図式期」と呼ばれています。例えば丸に線が放射されて「太陽」、四角の上に三角が乗って「おうち」などです。物を認識する心の発達に深く繋がっています。

正解は４です。
以下が正しい文章になります。

子どもの絵の発達において（ A イ 頭足人）と呼ばれる表現がある。おおよそ（ B オ 2歳 ）から（ C カ 4歳 ）頃とされているが、小学生でも（ A 頭足人）を描く例もある。このことについて、コックス（Cox, M.V.）は（ D ク へそ ）を加筆させる実験を行い、頭部と思われていた丸の部分に加筆がされたことから、この形は頭、首、胴を含めた全体の表現であるとした。これは、（ E コ 前図式 ）期と呼ばれる描画の発達段階を理解するうえで重要なポイントである。

次に用語の説明になります。
ア レントゲン画・・幼児から小学校低学年にかけて表現される子どもの絵の特徴です。例えば、お腹の中に食べ物がそのまま入っている絵や壁を無視して家の中の人物を描くなどの表現があります。

イ 頭足人・・問題文の通り２歳～４歳児によく見られる表現で、頭から直接手や足が生えているような特徴から、そう呼ばれます。

ウ 基底線・・５歳～６歳児によく見られる絵の特徴で、画面の端から端まで引かれた線のことで、主に地面や水面を表現する時に使われます。

コ 前図式（期）・・この時期になると何の絵を描いたかがわかるようになります。人や動物などをカタログの商品のように並べて描くことから「カタログ期」とも呼ばれます。

サ 図式（期）・・描くものに点と線や動作などが見られ形が複雑化していく時期のことを言います。

正解：４

各用語の説明は以下の通りです。

ア　レントゲン画・・・見えない部分もすべて描くこと。例えば、土の中の野菜を描いたり、食べたものがお腹の中に入っている絵など

イ　頭足人・・・頭から手足がはえたような絵のこと。

ウ　基底線・・・画面の端から端まで引かれた線のこと。画面の中の位置関係を表す。地上のことを描くことが多い。

コ　前図式（期）・・・カタログ期ともいう。他人が見ても描いたものが分かるようになる時期のこと。知っているものを１つ１つ並べて描く。

サ　図式（期）・・・人と物、人と人の関係が絵を見ただけである程度分かるようになり、色々なものを記号（図式）的に描くことが出来るようになる時期のこと。