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薬剤師国家試験 第99回 薬学実践問題(薬理/実務、薬剤/実務)  過去問題 | 無料の試験問題

問題

65歳女性。咳と痰がひどいため近医を受診。保険薬局で薬剤師が以下の処方せんを受け付け、お薬手帳を確認し処方監査を行った。
お薬手帳には以下の薬剤が記載されていた。
この中で上記処方と併用した場合、処方医に対し、疑義照会の対象になる薬剤はどれか。2つ選べ。

 1 . 
モンテルカストナトリウム錠
 2 . 
フルボキサミンマレイン酸塩錠
 3 . 
八味地黄丸エキス穎粒
 4 . 
葛根湯エキス穎粒
 5 . 
ガスター10(ファモチジンを含有する一般用医薬品)
この問題の解説(1件)
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1

キサンチン系気管支拡張薬のテオフィリン、去痰薬のアンブロキソール、吸入ステロイドが処方されている事と、問題文記載の症状より、喘息が考えられます。

問題文には、併用した場合、疑義照会の対象になる薬剤はどれかとありますので、順に確認していきます。

1、モンテルカストナトリウム錠
ロイコトリエン拮抗作用により気管支喘息の症状を抑えます。特に問題ありません。

2、フルボキサミンマレイン酸塩錠
SSRI、抗うつ薬です。CYP1A2、CYP2C19を強く阻害し、臨床上、相互作用に注意が必要な薬剤です。
テオフィリンはCYP1A2で代謝される為、併用によりテオフィリンの血中濃度が上昇し、中毒症状が発現する可能性があります。
よって、疑義照会が必要となります。

3、八味地黄丸エキス穎粒
六味地黄丸に桂皮と附子を加えた、腎陽虚に用いる漢方薬です。
地黄が含まれている為、胃腸症状が出る場合がある事と、附子が含まれている事を覚えておけば良いでしょう。
附子はトリカブトの塊根を乾燥させたもので、主な成分はアルカロイドのアコニチンです。過量投与で心悸亢進、のぼせ、悪心等が出現する為、附子が含まれている漢方の併用には注意が必要です。
但し、本問では他に漢方は併用されておらず、特に問題はありません。

4、葛根湯エキス穎粒
風邪症状によく使われる漢方薬です。
葛根湯という名前の通り葛根が含まれていますが、それよりも他にもっと重要なのが麻黄が含まれている事です。
麻黄の主成分はエフェドリンで、エフェドリンには交感神経刺激作用があります。
キサンチン系のテオフィリンはホスホジエステラーゼ阻害作用によりcAMP濃度を上昇させ、交感神経刺激作用(β刺激)を生じます。
麻黄とテオフィリンの併用により、交感神経刺激作用が強く出て、不眠、発汗過多、頻脈、動悸等が生じる場合があります。
よって、疑義照会が必要となります。

5、ガスター10(ファモチジンを含有する一般用医薬品)
H2ブロッカーです。ファモチジンは腎代謝で腎機能には注意が必要ですが、CYPを介した相互作用はありません。
本問では、特に問題はありません。
多数のCYPを阻害するシメチジンと混同しないよう、注意が必要です。
(シメチジンの場合は疑義照会が必要となります)

以上より、回答は2、4となります。

2014/11/18 23:01
ID : sbsbrdfeu
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