薬剤師の過去問
第99回
薬学実践問題(薬理/実務、薬剤/実務) 問247

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問題

薬剤師国家試験 第99回 薬学実践問題(薬理/実務、薬剤/実務) 問247 (訂正依頼・報告はこちら)

65歳女性。咳と痰がひどいため近医を受診。
保険薬局で薬剤師が以下の処方せんを受け付け、お薬手帳を確認し処方監査を行った。
処方された薬剤及びお薬手帳に記載されていた薬剤に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
問題文の画像
  • テオフィリンは、ホスホジエステラーゼを阻害し、気管支拡張作用を示す。
  • ブデソニドは、細胞膜に発現する特定の1回膜貫通型受容体に結合することで、炎症メディエーターの産生を抑制する。
  • アンブロキソールは、肺サーファクタン卜の産生を促進し、去疾作用を示す。
  • モンテルカストは、5-リポキシケナーゼを阻害することで、ロイコトリエンの産生を抑制する。

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この過去問の解説 (2件)

01

正解:1.3

1 テオフィリンは、ホスホジエステラーゼ阻害作用によりcAMPを上昇させ、β2受容体を刺激することで、気管支拡張作用を示します。

2 ブデソニドは副腎皮質ステロイド薬であり、T細胞からのサイトカイン産生抑制作用により、抗炎症作用を示します。

3 アンブロキソールは、肺サーファクタントの分泌促進、気道粘液分泌促進、繊毛運動亢進作用により、去痰作用を示します。

4 モンテルカストは、ロイコトリエン受容体を遮断し、気管支平滑筋の収縮を抑制します。

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02

1、キサンチン系気管支拡張薬のテオフィリンはホスホジエステラーゼを阻害し、細胞内cAMP濃度を上昇させ、β刺激作用を示します。
β2刺激で気管支が拡張します。
よって、本選択肢は正しいです。

2、ステロイドは細胞内のステロイド受容体に作用し、抗炎症作用を示します。
「細胞膜に発現する」とある為、誤りとわかります。
(1回膜貫通型の受容体は、受容体様キナーゼでみられる構造です。)

3、去痰薬のアンブロキソールは肺サーファクタントの産生促進、気道分泌促進作用により、去痰作用を示します。
よって、本選択肢は正しいです。

4、モンテルカストはロイコトリエン受容体拮抗薬です。
ロイコトリエンの産生を抑制しているわけではないので、誤りです。

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