「建築物環境衛生管理技術者」は「ビル管理士(通称 ビル管)」とも呼ばれる、建築物の環境衛生の維持管理に関する国家資格です。
建築物環境衛生管理技術者 過去問
解説あり
試験最新情報
第55回(2025年度) 試験日(予想)
2025年10月5日(日)
試験日まで、318日
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理技術者)試験の過去問と解説を第53回(令和5年度(2023年))〜第48回(平成30年度(2018年))まで無料で公開しています。全問正解するまで過去問を解き続けることで、過去問題が脳に定着し、合格が近いものとなります。建築物環境衛生管理技術者試験の合格に向け、過去問ドットコムをぜひお役立てください!
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建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)について
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)とは
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)の仕事内容
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)は、3000m2以上の面積(学校の場合は8000m2)があるビルの衛生環境を維持管理・監督をする仕事です。
管理の種類については、電気設備や空調設備の管理、ボイラー設備の点検、害虫駆除など様々なものがあります。
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)の役割
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)が直接修理や清掃を行うのではなく、建物の環境に異常がないかをチェックして対処する役割となります。
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)は厚生労働省管轄の国家資格であり、特定建築物で選任が義務付けられています。
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)になるためには
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)になるためには、2通りの方法があります。
1つは、筆記試験(年1回実施)に合格することです。
もう1つは、講習を受講して修了するという方法です。
建築物環境衛生管理技術者講習会を修了し申請すると、厚生労働大臣から「建築物環境衛生管理技術者免状」が交付されます。
しかし、講習は全7科目・合計101時間あり、受講料は108,800円と高額であるため、筆記試験を受けて取得する方法が一般的です。
勉強方法
資格取得に必要な勉強時間
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験は合格率10〜20%台の国家資格なので、決して簡単な資格とは言えないでしょう。
独学で合格するためには500~1,000時間程度の勉強が必要となります。
効率的な学習方法
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験は独学でも合格可能です。
まずは市販されているテキストを購入し参考にしながら概要を掴むことをお薦めします。
概要が掴めた後は、普段の実務の中で実際の設備機器を見ながら、テキストで勉強したことを再確認していくことで理解を深めていきます。
そして過去問サイトで過去問を繰り返し解き、合格ラインを安定して越えられるまで学習を続けることで合格が可能になります。
ビル管理業界の関連資格
ビルメン4点セット
ビルメンテナンスの関連業界に従事する場合、ビル管理業界の基本に関わる「ビルメン4点セット」と呼ばれる資格を初めに取得するとよいとされています。
① 第2種電気工事士
② 危険物取扱者乙種4類
③ ボイラー二級技士
④ 第3種冷凍機械責任者
以上の4資格を取得することで、建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験への理解がより深まります。
ビルメン3種の神器
ビルメンテナンス関連では、建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験を含む「ビルメン3種の神器」と呼ばれる資格があります。
① 第三種電気主任技術者(電験三種)
② 建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)
③ エネルギー管理士
以上の3資格はビルメン4点セットと比べて難易度の高いものです。
取得することで資格手当が付いたり待遇の向上も見込まれ、年収アップにつながるとされていますので積極的に取り組むことがおすすめです。
試験の概要
試験実施都道府県、試験会場
北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、福岡県
試験日時
例年は10月上旬に実施されています。
令和6年度:令和6年10月6日(日)
試験時間は午前3時間(9:30~12:30)、午後3時間(13:30~16:30)の計6時間です。
試験科目
【午前】
・建築物衛生行政概論 20問
・建築物の環境衛生 25問
・空気環境の調整 45問
【午後】
・建築物の構造概論 15問
・給水及び排水の管理 35問
・清掃 25問
・ねずみ、昆虫等の防除 15問
受験手数料
13,900円(消費税は非課税)
合格発表
合格発表日は例年10月下旬~11月上旬です。
令和6年度:令和6年11月7日(木)午前10時
公益財団法人日本建築衛生管理教育センター国家試験課にて受験番号が掲示されます。
また、ホームページにも番号が掲載されます。(令和6年11月14日(木)午後5時まで公表)
https://www.jahmec.or.jp/kokka/
受験資格
下記を例とする施設において、環境衛生上の維持管理に関する実務に2年以上就業した経験のある方が対象となります。
・興行場(映画館、劇場等)、百貨店、集会場(公民館、結婚式場、市民ホール等)、図書館、博物館、美術館、遊技場(ボーリング場等)
・店舗、事務所
・学校、研修所
・旅館、ホテル
その他、多数の人が使用し、かつ衛生環境が上記の用途と類似する建築物が該当します。(共同住宅、病院、老人ホーム等)
「環境衛生上の維持管理関する実務」とは、下記の業務が当てはまります。
1. 空気調和設備管理
2. 給水、給湯設備管理 (貯水槽の維持管理を含む。浄水場の維持管理業務を除く。)
3. 排水設備管理 (浄化槽の維持管理を含む。下水処理場の維持管理業務を除く。)
4. ボイラ設備管理
5. 電気設備管理 (電気事業の変電、配電等のみの業務を除く。)
6. 清掃及び廃棄物処理
7. ねずみ、昆虫等の防除
受験資格について、詳しくは公益財団法人日本建築衛生管理教育センターのホームページに記載されている内容を確認しておきましょう。
https://www.jahmec.or.jp/kokka/
出題方法
マークシートによる四肢択一
受験の手引(願書等)の入手方法
受験の手引(願書等)は、日本建築衛生管理教育センターのホームページ(https://www.jahmec.or.jp/kokka/)よりダウンロードして印刷、または郵送による請求にて入手できます。
教育センター窓口での配布はされません。
受験の手引(願書等)の配布期間及び申し込み期間
例年は5月上旬~6月中旬が申込期間です。
令和6年度:令和6年5月7日(火)~6月17日(月)
インターネット申し込み
過去に受験申請を行い実務従事証明書に代えることができる有効期間内の受験票の交付を受けている方は、
インターネット申込みサイトにて直近の受験票に記載されている開催回数および受験番号を使用し登録することで、受験申込み可能となります。
(登録は毎年必要となります。)
インターネット申込みサイト:https://www.jahmecex.jp/Init.cgi
受験票の発送
令和6年度 予定:令和6年9月11日(水)
免除制度
免除制度はありません。
合格情報
合格基準
科目ごとの得点が各科目の満点数の40%以上であり、かつ、全科目の得点が全科目の満点数の65%以上の場合に合格となります。
免状の交付
試験に合格すると、免状交付申請手続きを経た後、厚生労働大臣より「建築物環境衛生管理技術者」の免状が交付されます。
受験者数・合格者数・合格率の推移
2023年(令和5年)
受験者数 8,232人、 合格者数 1,804人、合格率 21.9%
2022年(令和4年)
受験者数 9,413人、合格者数 1,681人、合格率 17.9%
2021年(令和3年)
受験者数 9,651人、合格者数 1,707人、合格率 17.7%
2020年(令和2年)
受験者数 9,924人、合格者数 1,933人、合格率 19.5%
2019年(令和元年)
受験者数 10,146人、合格者数 1,245人、合格率 12.3%
2018年(平成30年)
受験者数 11,069人、合格者数 2,339人、合格率 21.1%
2017年(平成29年)
受験者数 10,209人、合格者数 1,387人、合格率 13.6%
2016年(平成28年)
受験者数 10,394人、合格者数 2,956人、合格率 28.4%
2015年(平成27年)
受験者数 9,827人、合格者数 1,861人、合格率 18.9%
2014年(平成26年)
受験者数 10,195人、合格者数 2,335人、合格率 23.1%
2013年(平成25年)
受験者数 9,441人、合格者数 1,000人、合格率 10.6%