測量士補 過去問
解説あり

試験最新情報

令和7年度(2025年) 試験日
2025年5月18日(日)

試験日まで、49

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測量士補について

測量士補とは

測量士補(そくりょうしほ)とは、日本の測量法に基づく国家資格であり、測量士の補助業務を行うことができる資格です。測量業務の基本的な知識と技能を持つことを証明するもので、主に測量士の指導のもとで作業を行います。

測量士補の仕事内容

測量士補は、測量士の指示のもとで測量業務を行うのがメインの仕事です。

① 測量計画の準備

必要な地図や資料、測量機器(トータルステーション、GNSS受信機など)の準備を行います。

特に、測量機器のセットアップは測量士補の大切な仕事のひとつです。

② 現場での測量作業

基準点測量、水準測量、地形測量、GNSS測量、写真測量など実際に現場へ行って、土地の高さや位置を測ります。

③ 測量データの整理・計算

測定データをPCに取り込み、必要な計算(距離や面積の算出)を行い、測量結果をまとめて報告します。

CADソフトを使って地図や図面を作成することもあります。

測量士補になるには

測量士補になるには、主に 「試験に合格する」「指定の学校を卒業する」 という2つの方法があります。

① 測量士補試験に合格する

測量士補試験は毎年5月頃に行われる国家試験で、合格することで測量士補の資格を取得できます。

② 指定の学校を卒業する

国が認めた測量の専門学校や大学で、所定の課程を修了すると、試験を受けなくても測量士補の資格を取得できます。

勉強方法

必要な勉強時間

合格率は30~40%程度で、しっかり対策すれば十分合格できる試験です。

目安としては、初心者なら100~150時間(1~2ヶ月程度)、理系や測量の知識がある人なら50~80時間必要です。

1日 1~2時間 ずつ勉強すれば、2ヶ月で無理なく合格レベルに到達できると思われます。

効率的な学習方法

測量士補試験はしっかり対策すれば十分合格できる試験です。

①  過去問を解いて試験の全体像をつかむ

②  測量法と基礎知識を押さえる

③  計算問題(角度・距離・座標計算)を攻略する

測量士補試験では計算問題が必ず出題されます(10~15問程度)。よく出る公式をメモして、何度も解くことが必要です。

④  GIS・GNSS・ドローン測量の最新技術を押さえる

最近の試験では最新技術に関する問題も増えています。

国土地理院の公式HPなど「測量最新技術」について解説しているページを確認しましょう。

関連資格

測量士補の関連資格

①  測量士

測量士補の上位資格で、測量業務の責任者になることができます。

試験に合格するか、測量士補として10年以上の実務経験を積むことで測量士になることができます。

②  土木施工管理技士

1級・2級があり、1級取得で大規模工事の現場監督になることができます。

③  地理空間情報専門技術者

 近年注目されている「地理情報システム(GIS)」の専門資格で、ドローン測量や3D地図作成など、最新技術を使う業務に有利です。

④  ドローン関連資格

「無人航空機操縦技能証明(ドローン操縦資格)」 を取得すると、ドローン測量ができます。

国土交通省の「無人航空機の飛行許可・承認資格」 も取得しておくと有利です。

⑤  不動産鑑定士・土地家屋調査士

「不動産鑑定士」は土地の価値を評価する専門家、「土地家屋調査士」は土地や建物の登記に必要な測量を行います。

 

試験の概要

試験会場

測量士補試験は、全国14の試験会場で実施されます。

最新の情報は国土地理院の公式サイトで確認しましょう。

試験日時

例年5月中旬~下旬に行われています。

2025年の試験は5月18日(日)に実施予定です。

試験時間は3時間で、13:30~16:30です。

試験日は 毎年1月~2月頃に正式発表されるので、国土地理院の公式サイトを確認しましょう。

出題内容

測量の基礎知識から最新技術まで幅広い範囲から出題されます。
大きく分けて8つの分野があり、それぞれの分野からバランスよく出題されます。

① 測量法(法律・制度)

② 測量の基礎(基準点・座標・距離測定)

③ 測量機器の操作と計算

④ 地形測量・地籍測量

⑤ 写真測量・リモートセンシング

⑥ GNSS測量(GPS測量)と最新技術

⑦ 応用測量(都市計画・土木測量)

⑧ GIS(地理情報システム)

最近の試験で増加傾向の最新技術(GNSS・GIS・ドローン測量)を押さえることが重要です。

出題方法

試験問題数は全28問マークシート・五肢択一です。

受験申込方法

測量士補試験の受験申し込み方法は、「書面申請」と「電子申請」の2つの方法があります。

① 書面申請(郵送または持参)

受験願書は、国土地理院本院、各地方測量部、沖縄支所、各都道府県の土木関係部局の主務課、(公社)日本測量協会本部および各支部で配布されており、窓口か郵送での取り寄せとなります。受験願書の提出方法は、「国土地理院 総務部総務課 試験登録係」まで持参するか、簡易書留郵便で郵送します。

② 電子申請(オンライン申請)

令和7年の試験から、電子申請が可能になりました。

e-Gov(電子政府の総合窓口)を利用して申請します。

​e-Govのアプリケーションをダウンロードし、インストールし、​アプリ内で「測量士補試験の受験願書の提出」を検索し、申請を開始してください。

受験申請受付期間

令和7年1月6日(月)から1月30日(木)までです。

受験手数料

測量士補試験の受験手数料は、申請方法によって異なります。​

書面申請(郵送または持参):​2,850円(収入印紙を願書に貼付)

電子申請(オンライン申請):​2,800円(電子納付)

受験票の交付

受験票は、試験日の約3週間前の4月下旬頃​に、国土地理院から郵送されます。

免除制度

試験科目の免除制度はありません。

合格発表

合格発表は、例年6月末頃に行われ、国土地理院のウェブサイトや各地方測量部で確認できます。

全受験者に対して、試験結果(合否)が通知されます。不合格者には、試験の成績も併せて通知されます。

合格情報

合格基準

測量士補試験の合格基準は、700点満点中450点以上の得点です。​これは、全28問中18問以上の正解に相当し、正答率約65%以上が必要となります。

試験概要:

問題数:​全28問​

配点:​1問25点

満点:​700点

合格基準:​450点以上(18問以上の正解)

合格率

近年の合格率は約30%前後で推移しています。

年度受験者数合格者数合格率
2024年(令和6年)13,633人4,276人31.4%
2023年(令和5年)13,480人4,342人32.2%
2022年(令和4年)12,556人5,540人44.1%
2021年(令和3年)12,905人4,490人34.8%
2020年(令和2年)10,361人3,138人30.3%
2019年(令和元年)13,764人4,924人35.8%
2018年(平成30年)13,569人4,555人33.6%
2017年(平成29年)14,042人6,639人47.3%
2016年(平成28年)13,278人4,767人35.9%
2015年(平成27年)11,608人3,251人28.0%

免状の交付

合格後、測量士補として業務を行うためには、国土地理院への登録が必要です。​登録申請が受理されると、測量士補名簿に登録されます。​その後、登録通知書(免状)が申請者宛に郵送されます。​審査から交付までには約50日程度かかることがありますので、余裕を持って申請してください。