大学入学共通テストは、国公立大学を中心に、多くの大学の入試で共通に使われる全国規模の試験です。
2021年度から「センター試験」に代わって実施されており、知識の暗記だけでなく、思考力・判断力・表現力も重視されるようになりました。
大学入学共通テスト(公民) 過去問
解説あり
試験最新情報
2025年度大学入学共通テスト 試験日
2026年1月17日(土) ~ 1月18日(日)
試験日まで、264日
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大学入学共通テストについて
大学入学共通テストとは
大学入学共通テストのメリット
① 複数の大学を併願しやすい
共通テストの点数を利用することで、1回の試験で複数の大学に出願できるため、受験の負担が軽減されます。
国公立大学では、共通テストを一次試験として利用し、その後の二次試験で合否を決定
私立大学では「共通テスト利用入試」を実施する大学が多く、独自試験なしで合格できる可能性もある
② 全国の受験生と公平に比較される
共通テストは全国で同じ問題を受験するため、受験生の学力を公平に評価できます。
大学ごとの独自試験では問題の難易度が異なるため、共通の基準があることで安心です。
③ 過去問や対策がしやすい
共通テストは毎年決まった形式で出題されるため、過去問や模試で対策しやすいです。
また、マークシート方式なので、記述式の負担がなく、短期間で効率よく対策できます。
大学入学共通テスト(公民)について
大学入学共通テスト(公民)とは
大学入学共通テストにおける「公民」は、社会科目の一つで、学習指導要領の改訂により以下の通り変更されました。
試験科目 | 内容の概要 |
---|---|
公共・倫理 | 公共:社会参加・人権・政治経済の基礎など 倫理:思想家・宗教・人間の在り方など |
公共・政治・経済 | 公共:上に同じ 政経:日本の政治制度・経済の仕組み・国際経済など |
「公共」という新しい科目がすべての公民科目のベースに「公共+もう1科目」のセットで出題されます。
公民の試験時間
試験時間は1科目60分です。
公民の出題形式と特徴
① マーク式(選択式)
すべてマークシート方式で、「5択問題」や「組み合わせ問題」などが出題されます。
② 資料・図表・グラフの読解問題が多い
特に共通テストでは、「資料を読んで考える」問題が増えました。
例:
選挙のデータや財政のグラフを分析
環境問題や人口動態の統計を読み取る
③ 思考力・判断力を重視
単なる暗記ではなく、「なぜそうなるのか?」を考えさせる問題が出されます。
例:
✕「日本国憲法の三大原則は?」(暗記問題)
◯「この法律の目的は何か?」(考える問題)
勉強方法
効率的な学習方法
効率よく得点力を伸ばす学習の流れ
① まずは「基本用語+しくみ」をインプット
教科書と資料集を使って、基本用語・概念・制度の全体像をつかむ
暗記ではなく、「なぜそうなるのか?」を意識して理解する
② 図表・資料問題の演習に慣れる
共通テストではグラフ・統計・資料の読み取りが必須
過去問や模試で出てきた資料問題は「出典」や「傾向」もチェックする
③ 問題を解くときは「正解の根拠」を言葉で説明
解答だけでなく、「なぜそれが正しいのか」を自分の言葉で説明できるようにする
間違えた問題は、選択肢ごとの正誤理由を調べて、知識のズレを修正
④ まとめノート・暗記カードは「ピンポイントで」活用
重要語句や苦手なテーマだけをメモし、短時間で復習しやすくする
すべてをノートにまとめるのではなく、弱点補強に絞ると効率的
⑤ 「過去問」や「共通テスト型の模試」で実戦練習
時間配分・出題形式に慣れる(特に2科目受験の場合は重要)
間違えた問題の「テーマ」ごとに見直して、頻出分野を重点的に復習
科目別の学習のポイント
① 公共(共通部分)対策方法
内容の特徴
主権者教育(選挙・政治参加)
情報社会(メディア・AI・SNS)
持続可能な社会(SDGsなど)
多様性・人権・格差問題
「公共」は、すべての公民科目のベースとなる新科目です。公共の学習では、「なぜその制度が必要なのか」「その課題をどう解決すべきか」を考える力が問われます。「身近な例」や「時事問題」と結びつけながら学ぶことが重要です。また、図表や資料を読み解く問題が多いため、過去問や模試で資料問題にしっかり慣れておくことも重要です。
② 倫理対策方法(公共・倫理)
内容の特徴
哲学者・宗教家の思想(東洋・西洋・近現代)
日本人の人生観・宗教観
倫理的問題とその考察(いのち・社会・自然など)
名前や用語を覚えるだけではなく、その人物が何を大切にし、何に問題意識を持っていたかを「ストーリーとして理解する」ことが大切です。特に倫理は、「似たような選択肢が出る」ことが多いので、細かい違いに気づく練習が効果的です。人物や思想のつながりをマインドマップにしてまとめるのもおすすめです。
③ 政治・経済対策方法(公共・政治・経済)
内容の特徴
政治制度(憲法・国会・選挙・地方自治)
経済の仕組み(市場・金融・国際経済)
国際社会(国連・安全保障・貿易)
政治・経済では、制度やしくみの理解と、資料・グラフの読み取り力が問われます。時事問題にも対応できるよう、ニュース(選挙、景気対策、国際協定など)を日常的にチェックする習慣をつけると、得点源につながります。
試験の概要
試験会場
大学入学共通テストの試験会場は、高校卒業見込みの者(通信制は除く。)は在籍する学校が所在する試験地区内の試験場が指定され、それ以外の者は登録された現住所の試験地区内の試験場が指定されます。
試験会場は、大学・高校・予備校などの教育機関が主に利用されます。
試験日時
大学入学共通テストは、毎年1月中旬に2日間にわたって行われます。
令和7年度は2025年1月18日(土)と19日(日)に実施されました。
試験科目
2025年度からの共通テストでは、新しい学習指導要領に基づき、試験科目が再編され、7教科(国語、地理歴史、公民、数学、理科、外国語、情報)21科目です。
試験科目一覧(令和7年度版)
教科 | 試験科目 |
---|---|
国語 | 国語 |
地理歴史 | 地理総合・地理探究 |
歴史総合・日本史探究 | |
歴史総合・世界史探究 | |
公民 | 公共・倫理 |
公共・政治・経済 | |
数学 | 数学I・数学A |
数学II・数学B・数学C | |
理科①(基礎科目) | 物理基礎・化学基礎・生物基礎・地学基礎(この中から2科目選択) |
理科②(発展科目) | 物理・化学・生物・地学 |
外国語 | 英語(リーディング・リスニング) |
ドイツ語・フランス語・中国語・韓国語 | |
情報 | 情報Ⅰ(2025年度から新設) |
受験手数料
3教科以上:18,000円(税込)
2教科以下:12,000円(税込)
受験資格
大学入学共通テストは、
高校卒業(見込み)または
高卒認定合格(予定)または
高卒と同等の学力があると認められる人
であれば、誰でも受験が可能です。
出題方法
すべての科目がマークシート方式(選択肢式)で出題されます。
受験申請
令和8年度(2026年度)大学入学共通テストからは、原則としてオンライン出願(Web出願)になる予定です。
大学入試センターが運用する「出願ポータルサイト」を通じて手続きします。
詳細は大学入試センターの公式サイトで確認しましょう。
受験申請期間
出願期間は例年9月下旬から10月上旬となっています。
詳細は大学入試センターの公式サイトを確認しましょう。
受験票の交付
受験票は 12 月上旬から、マイページ上で志願者が各自で取得します。
受験票は、A4サイズの白色の用紙に印刷し、必ず試験当日に持参する必要があります。
詳細は大学入試センターの公式サイトで確認しましょう。
実施結果の概要
志願者数・受験者数の推移
年度(実施年) | 志願者数 | 受験者数 | 受験率 |
---|---|---|---|
2021年度(2021年) | 535,245人 | 468,161人 | 87.5% |
2022年度(2022年) | 530,367人 | 460,895人 | 86.9% |
2023年度(2023年) | 512,581人 | 447,276人 | 87.3% |
2024年度(2024年) | 505,282人 | 470,375人 | 93.1% |
2025年度(2025年) | 495,171人 | 462,066人 | 93.3% |
公民科目の平均点の推移
公民科目の平均点推移(100点満点中)
年度 | 公共・倫理 | 公共・政治・経済 | 現代社会 | 倫理 | 政治・経済 | 倫理、政治・経済 |
---|---|---|---|---|---|---|
2021年 | 58.40 | 71.96 | 57.03 | 69.26 | ||
2022年 | 60.84 | 63.29 | 56.77 | 69.73 | ||
2023年 | 59.46 | 59.02 | 50.96 | 60.59 | ||
2024年 | 55.94 | 56.44 | 44.35 | 61.26 | ||
2025年 | 59.74 | 62.66 | 64.96 | 54.65 | 59.84 | 62.03 |
注:2025年度より新課程科目「公共」が導入され、「公共・倫理」「公共・政治・経済」として実施されています。これに伴い、従来の「現代社会」「倫理」「政治・経済」は旧課程科目として扱われています。