心理学に基づく専門的な知識や技術をもって、保健医療・福祉・教育・司法・犯罪などの分野で心理支援を行う国家資格です。
公認心理師 過去問
解説あり
試験最新情報
第8回(2025年) 試験日
2025年3月2日(日)
試験日まで、101日
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公認心理師について
公認心理師とは
公認心理師の仕事内容
公認心理師の仕事は、臨床心理学に基づいた助言や指導を通して、心の問題を抱える相談者に適切なカウンセリングや心理療法を提供し援助を行うことが主な職務です。
公認心理師法第2条に定められています。
公認心理師の役割
心理学の専門家として相談者の心の健康を守り日常生活をより良くする役割があります。
また、保健医療・福祉・教育など多くの分野で心理支援を行うことが求められています。
年代や立場を問わず誰しもが心の問題を抱えている現代社会において、公認心理師は重要な役割を担っています。
公認心理師になるためには
公認心理師になるためには筆記試験(年1回実施)に合格することです。
筆記試験の受験資格を得るためには主に下記3つの方法があります。
① 大学及び大学院で『必要な科目』を履修し修了する
② 大学で『必要な科目』を履修し卒業後、法で定められた認定施設(少年鑑別所や刑事施設、特定のクリニックなど)で2年以上の実務経験を積む
③ ①②と同等以上の知識・技能があると認定される
最短ルートは①「4年制の大学+大学院の2年間=計6年間」です。
②の実務経験を積むルートは国の認定する施設数が限られているうえ、最低2年、標準で3年の実務経験が求められます。
勉強方法
資格取得に必要な勉強時間
公認心理師試験は合格率50〜70%台の国家資格です。
勉強に必要な時間は大学及び大学院での計6年間の学習に加えて、試験学習として250~450時間程度と言われています。
効率的な学習方法
公認心理師試験は、心理学の幅広い分野の専門知識を問う国家試験です。
はじめにブループリント(公認心理師試験設計表)で試験で求められる知識を確認し、勉強の方向性を定めます。
一冊の問題集を繰り返し読み込み基礎知識を定着させていき、その後過去問を2周、3周することで出題傾向を把握しより具体的な試験対策を行います。
また、試験環境への慣れや時間管理の経験を積むという点で模擬試験を受験することも有効です。
公認心理師の関連資格
公認心理師の関連資格
公認心理士以外の心理に関する資格は主に3つあり、すべて民間資格です。
それぞれの資格内容や必要な勉強時間・費用については以下の通りです。
① 臨床心理士
臨床心理士は「心理専門職の資格」です。
臨床心理士養成に関する指定大学院または専門職大学院を修了し、資格試験に合格する必要があります。
職能の資格のため有資格者は病院などの専門施設で働くことができ、臨床心理学に基づく知識や技術を用いて人々の心の問題に向き合います。必要な期間は大学の4年間+大学院の2年間の最低6年で、費用は約400~500万円ほどです。
② 認定心理士
認定心理士は「心理学の基礎資格」です。
大学で心理学の単位を履修することで取得が可能です。試験を受ける必要はありません。
職能の資格ではありませんが、将来心理カウンセラーなど心理学の専門職を目指す場合や、人と関わる教育や医療福祉などの仕事で知識を活かすことができます。必要な期間は4年で、費用は500万円ほどです。
③ 産業カウンセラー
産業カウンセラーは「働く人を援助する資格」です。
職場における人間関係のストレスなど働く人のメンタルヘルスの維持や改善に加えて、キャリア形成への支援も担っています。
勉強時間は200時間程度で、費用は30万円程度(専用の対策講座を利用する場合)です。独学でも合格を目指すことができます。
試験の概要
試験実施都道府県、試験会場
東京都及び大阪府
試験日時
公認心理師試験は1年に1回実施されています。
令和7年度:令和7年3月2日(日)
午前 | 時間 |
試験時間 | 10:00〜12:00(120分) |
1.3倍受験者 | 10:00〜12:40(160分) |
1.5倍受験者 | 10:00〜13:00(180分) |
午後 | 時間 |
試験時間 | 13:30〜15:30(120分) |
1.3倍受験者 | 14:00〜16:40(160分) |
1.5倍受験者 | 14:00〜17:00(180分) |
出題基準
ブループリント(公認心理師試験設計表)は、公認心理師試験出題基準の各大項目の出題割合を示したものです。幅広い分野に加え、社会変化に伴う緊急性の高い分野は優先的に出題されます。
特に出題割合が大きい以下4項目は念入りな学習が必要です。
・ 心理に関する支援
・ 健康・医療に関する心理学
・ 福祉に関する心理学
・ 教育に関する心理学
令和7年版 公認心理師試験出題基準・ブループリント
受験手数料
28,700 円(非課税)
合格発表
出題方法
マークシートによる五肢または四肢択一
受験申込方法
受験申込みには、オンライン手続(PC、スマートフォン/タブレット)及び郵送手続(簡易書留)が必要です。
一般財団法人公認心理師試験研修センターホームページ「受験関連書類作成システム」でメールアドレスを登録し、「受験申込書作成」の手順に従ってオンライン手続を進めます。オンライン手続完了後、提出書類を簡易書留で郵送します。
受験申込区分ごとに提出書類が異なるため「提出書類チェックリスト」を使用して確認しておきましょう。
より詳しい情報:https://www.jccpp.or.jp/download/pdf/8th_exam_guide.pdf
受験申請受付期間
令和7年度:令和6年12月2日(月)〜12月27日(金)まで(消印有効)
受験票の交付
令和7年度:令和7年2月12日(水)よりダウンロード可能
※ 郵送はありません。
一般財団法人公認心理師試験研修センターホームページ「受験関連書類作成システム」上から受験票をダウンロードし印刷します。
免除制度
受験科目の免除はありません。
合格情報
合格基準
総得点230点に対し、総得点の60%以上の場合に合格となります。
登録証の交付
公認心理師試験合格後、登録申請をし、登録が完了すると登録証が交付(郵送)されます。
申請から交付までの期間はおおよそ2〜3ヶ月です。
登録が完了するまでは「公認心理師」の名称を使うことができませんので、手続きは早めにしましょう。
受験者数・合格者数・合格率の推移
実施年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2024年(令和6年) | 2,089人 | 1,592人 | 76.2% |
2023年(令和5年) | 2,020人 | 1,491人 | 73.8% |
2022年(令和4年) | 33,296人 | 16,084人 | 48.3% |
2021年(令和3年) | 21,055人 | 12,329人 | 58.6% |
2020年(令和2年) | 13,629人 | 7,282人 | 53.4% |
2019年(令和元年) | 16,949人 | 7,864人 | 46.4% |
2018年(平成30年) | 35,020人 | 27,876人 | 79.6% |