運行管理者とは、簡単にいうと「トラックやバス・タクシーなどの運送事業者で、安全かつスムーズに車両を運行するための責任者」のことです。道路運送法や貨物自動車運送事業法などの法律で「運行管理者の選任」が義務づけられており、私たちの生活や物流を支える重要な役割を担っています。
運行管理者(貨物) 過去問
解説あり
試験最新情報
令和7年度(2025年) 第1回 CBT試験日(予想)
2025年8月2日(土) ~ 9月7日(日)
試験日まで、165日
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運行管理者について
運行管理者とは
運行管理者の仕事内容
運行管理者の主な仕事は、ドライバーが安全に働けるようにサポートし、事故やトラブルを防ぐことです。たとえば、ドライバーの健康状態や運転時間を管理して、過労運転や居眠り運転が起きないように調整したり、車両の点検や整備のスケジュールを組んだりします。さらに、道路交通法や運送関連の法令がきちんと守られているか確認し、必要に応じて指示や指導を行うのも重要な役割です。
運行管理者の役割
運行管理者は道路運送法や貨物自動車運送事業法などの法律によって、運送事業者に選任が義務づけられている重要なポジションとなります。
主に、ドライバーの安全管理・法令を守った運行管理・ドライバーへの指導教育を担っています。
運行管理者になるためには
運行管理者として選任されるには、運行管理者試験という国家資格試験に合格することが必要です。さらに、実務経験や講習受講などの要件を満たせば、晴れて「運行管理者」として登録できる仕組みになっています。
勉強方法
必要な勉強時間
一般的には、合計で50~100時間程度の学習時間を確保すると、試験合格に必要な基礎力がつくと言われることが多いです。さらに、未経験者や法令分野に苦手意識がある方は、100時間以上を目安にすると安心かもしれません。
1日2時間の勉強を週5日行えば、 約2.5か月で100時間になります。暗記項目が多い試験なので、実務経験がない場合は余裕を持って勉強することが大切になります。
効率的な学習方法
結論からいうと、運行管理者試験は独学でも十分に合格可能な資格です。ただし、法律や実務が幅広く出題されるため、コツコツと知識を積み重ねることが合格の近道と言えます。
運行管理者試験では、道路交通法や労働基準法、運送事業関連の法律が出題されます。「法律」と聞くと敬遠しがちですが、試験問題では条文そのままではなく、実務でどう活かすかという観点の出題が多いです。
運行管理者試験には貨物(トラック)と旅客(バス・タクシー)の2区分があります。輸送の仕組みや法律の適用範囲がどう違うのかを並べて学ぶと理解が進みます。
運行管理者試験(貨物)の関連資格
整備管理者
一定台数(5両以上)の事業用自動車を保有する事業者は、「整備管理者」を選任する義務があります。車両の点検や整備計画の策定、整備記録の保管などを管理する役職です。
「運行管理者」が安全運行(運転者の労務管理や運行計画など)を主に担当するのに対して、「整備管理者」は車両管理・整備の統括者という位置づけです。
自動車整備士
自動車整備士は、国土交通省が管轄する「自動車整備士技能検定」に合格した国家資格保有者を指します。1級~3級(ガソリン、ディーゼルなど区分あり)の級別に分かれ、車両の点検・整備・修理に関する専門知識と技術を証明する資格です。
安全運転管理者
「安全運転管理者」は道路交通法に基づき、一定台数(自家用車を含め5台以上、またはバイクなら20台以上)を保有する事業所に選任が義務付けられる役職です。運転者の交通違反や事故防止に向けて、運転者の記録把握や指導、教育の実施などを行います。
危険物取扱者
ガソリンや灯油などの危険物を扱う際に必要となる国家資格(消防法に基づく)です。危険物取扱者は甲種・乙種・丙種の3つに大別され、取り扱える危険物の種類や範囲が異なります。
試験の概要
試験会場
運行管理者試験は、令和3年度(2021年度)より、従来の筆記試験から、CBT(Computer-Based Testing)方式に全面的に移行しました。
CBT方式とは、従来の紙の問題用紙やマークシートを使用せず、パソコンの画面に表示される問題に対して、マウスやキーボードを用いて解答する試験形式です。
受験者は、提供される複数の試験実施日時や試験会場の中から、自分の都合に合わせて選択できます。
CBT試験の詳細や最新情報については、公益財団法人 運行管理者試験センターの公式サイトをご確認ください。
試験日時
運行管理者試験は年に2回実施されており、次回の試験日程は以下の通りです。
試験期間:2025年2月15日(土)から2025年3月16日(日)まで
申請受付期間:2024年12月9日(月)から2025年1月15日(水)まで
試験科目
運行管理者試験の試験科目は、運行管理者として必要な知識を幅広く問う内容で構成されています。具体的には、法令と運行管理の実務の2つの大きな分野に分かれています。
(1) 法令に関する問題
運送事業者が遵守すべき法律や規則についての知識が問われます。この分野では、運行管理者として知っておくべき主要な法律の内容が出題されます。
(2) 運行管理の実務に関する問題
運行管理者として、実務で必要とされる知識や技能が問われます。この分野では、主に車両の運行管理やドライバーの健康管理、安全確保に関する内容が出題されます。
受験手数料
受験手数料とシステム利用料の合計で、6,600円(税込)。
合格発表
合格発表は、試験実施後の約2~3週間後に行われるのが一般的です。
運行管理者試験の次回の合格発表日は、2025年4月2日(水)を予定しています。
公開期間中に公式サイトで合格者の受験番号を確認できます。
受験資格
運行管理者試験には、特別な受験資格はありません。
年齢・学歴・職歴などに関係なく、誰でも受験可能です。
国家資格の中でも比較的受験しやすい部類に入るため、運送業界に関わっていない方や、未経験の方でも挑戦できます。
出題方法
全部で30問出題されます。
法令分野:14問程度
実務分野:16問程度
出題形式は多肢選択式(四肢択一)です。
受験申請
運行管理者試験の受験申請は、インターネット申請のみ受け付けています。
申請後、試験予約が確定されると、登録したメールアドレスに「受験票(試験会場・日時の詳細)」が届くので、受験票を印刷し、試験当日に持参。
免除制度
運行管理者試験は、「貨物」または「旅客」の運行管理者資格をすでに持っている場合、他方の試験が免除されることがあります。
免除には書類の提出が必要です。
※ 詳細は運輸局や試験センターに確認してください。
合格情報
合格基準
総得点の60%以上が合格ラインです。
ただし、法令分野と実務分野のいずれかが著しく低い場合は不合格となる可能性があるため、バランスよく得点することが重要です。
免状の交付
運行管理者として選任されるためには、試験合格後、実務経験1年以上または基礎講習(3日間)の受講修了のどちらかを満たした上で運輸局で資格者証の交付申請が必要です。
必要書類を揃え、合格発表から3か月以内に申請する事が必要になります。
資格者証を取得すれば、正式に運行管理者として選任可能となります。
合格率の推移
貨物(トラック)部門
年度 | 試験回 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|---|
令和4年度 | 第1回 | 28,804人 | 11,051人 | 38.4% |
令和4年度 | 第2回 | 23,759人 | 8,209人 | 34.6% |
令和5年度 | 第1回 | 26,293人 | 8,805人 | 33.5% |
令和5年度 | 第2回 | 22,493人 | 7,701人 | 34.2% |
旅客(バス・タクシー)部門
年度 | 試験回 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|---|
令和4年度 | 第1回 | 5,403人 | 2,167人 | 40.1% |
令和4年度 | 第2回 | 4,675人 | 1,651人 | 35.3% |
令和5年度 | 第1回 | 5,158人 | 1,780人 | 34.5% |
令和5年度 | 第2回 | 5,434人 | 1,984人 | 36.5% |