精神保健福祉士は、心の病気や障がいを持つ人の生活や社会復帰を支援する専門職です。医療機関や福祉施設で相談に乗ったり、就労支援や社会資源の活用をサポートします。国家資格が必要で、福祉や心理学の知識が求められます。
精神保健福祉士 過去問
解説あり
試験最新情報
第28回(2026年) 試験日(予想)
2026年2月7日(土) ~ 2月8日(日)
試験日まで、362日
精神保健福祉士試験の過去問と解説を第26回(令和5年度)〜第16回(平成25年度)まで無料で公開しています。全問正解するまで過去問を解き続けることで、過去問題が脳に定着し、合格が近いものとなります。精神保健福祉士試験の合格に向け、過去問ドットコムをぜひお役立てください!
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精神保健福祉士について
具体的には
仕事内容
主な仕事は、心の病気や障がいを持つ人が安心して生活できるように支援することです。具体的には、相談対応、医療機関との連携、就労や社会復帰のサポートを行います。また、福祉制度の活用を手助けし、必要な支援を受けられるよう調整します。病院、福祉施設、行政機関などで働くことが多いです。利用者の生活の質を向上させるために、専門的な知識とコミュニケーション力が求められます。
役割
精神保健福祉士は個人だけでなく、家族や地域全体を支える重要な役割を担っています。
家族支援:利用者の家族に対し、病気や障がいへの理解を深めるための助言やサポートを行う。
権利擁護:差別や偏見をなくし、利用者が適切な支援を受けられるようにする。
地域支援:地域の関係機関と連携し、住みやすい環境づくりに貢献する。
予防・啓発活動:精神疾患の予防やメンタルヘルスに関する知識を広める活動を行う。
危機対応:自殺防止や精神的に不安定な人の支援を行い、適切な医療や福祉につなげる。
なるためには
精神保健福祉士になるには、国家資格を取得する必要があります。
方法は主に以下の3つです。
大学や専門学校で指定の課程を修了し、国家試験に合格する
福祉・心理・医療系の実務経験を積み、養成課程を経て国家試験に合格する
社会福祉士の資格を持ち、追加の養成課程を修了して国家試験に合格する
勉強方法
必要な勉強時間
難易度は中程度~やや高めです。
近年の合格率は60~70%前後で推移しており、比較的高めです。
必要な勉強時間は、以下が目安です。
福祉系・心理系の学習経験者:300~400時間(約3~6か月)
初学者(未経験者):500~600時間(約6か月~1年)
効率的な学習方法
1. 過去問を中心に学ぶ
まず過去5年分の問題を解き、頻出テーマを把握します。
似た問題を繰り返し解くことで知識を定着させましょう。
2. 出題範囲を細分化し、段階的に学ぶ
精神疾患・心理学 → 社会福祉 →
法律 → 医療・保健制度の順で学ぶと効率的です。
1日1テーマずつ学習し、短期間で全範囲を一巡しましょう。
試験範囲が広いため、計画的に進めることが重要です。
3. 法律や制度は「背景」とセットで理解する
実際の支援に活かせる知識が求められるため、
ケーススタディを交えながら、実際の適用場面を想像するとよいでしょう。
4. 重要キーワードを整理し、スキマ時間に活用
用語カードやアプリを活用し、通勤・休憩時間に復習するしましょう。
学んだことを「人に説明するつもり」でアウトプットすると効果的です。
5. 模擬試験で本番の感覚をつかむ
2~3回は模擬試験を受け、制限時間内に解く練習をしましょう。
60%以下の得点だった場合は、苦手分野を重点的に復習することが合格のカギです。
しっかり対策すれば、合格は十分可能でしょう。
関連資格
関連資格
社会福祉士(国家資格)
幅広い福祉分野で相談援助を行う専門職です。精神保健福祉士と併せて取得する人も多くいます。
活かせる場面:障害福祉、高齢者福祉、生活困窮者支援、児童福祉など。
公認心理師(国家資格)
心理学の専門知識を活かし、心理的支援やカウンセリングを行います。
活かせる場面:医療機関、福祉施設、教育機関、企業のメンタルヘルス支援など。
その他にも精神科認定看護師(専門資格)、産業カウンセラー(民間資格)、ケアマネジャー(介護支援専門員・国家資格)などがあります。
資格を組み合わせることで、多分野での活躍、就職・転職が有利になる、収入向上につながることなどが期待できます。
試験の概要
試験会場、都道府県
指定された7つの都道府県で実施されます。
北海道(札幌市)、宮城県(仙台市)、東京都(23区内)、愛知県(名古屋市)、大阪府(大阪市)、広島県(広島市)、福岡県(福岡市)
受験者は、これらの試験地のいずれかを選んで受験する必要があります。
そのため、試験地がない都道府県の受験者は、近隣の試験地まで移動しなければなりません。試験会場の詳細は、受験票に記載されるので、必ず事前に確認しましょう。
試験日時
社会福祉士国家試験は、例年2月の最初の土日に実施される傾向があります。
令和7年度:2月1日(土)と2月2日(日)
試験時間 | |
---|---|
2月1日(土) | 14:00~15:30 |
2月2日(日) | 10:00~12:20 |
試験科目
人間と社会(基礎科目)
心理学・社会学・医学・権利擁護・社会福祉制度など
精神保健福祉の基盤(専門科目)
精神保健の課題・法律・支援制度など
精神保健福祉の専門知識(専門科目)
精神医学・リハビリテーション・ソーシャルワークの実践など
全部で13科目群あります。
幅広い知識が求められるため、過去問を活用して効率よく学習するのがポイントです。
受験手数料
受験形態によって異なります。(すべて非課税)
精神保健福祉士のみ受験する場合:24,140円
精神保健福祉士と社会福祉士を同時に受験する場合:36,360円(合計)
(精神保健福祉士試験:19,520円+社会福祉士試験:16,840円)
共通科目免除により受験する場合:18,820円
合格発表
例年、試験日の約1ヶ月後に合格発表が行われます。
令和7年度:3月4日(火)
受験資格
以下のいずれかの条件を満たす必要があります。
資格取得ルートは複数あるため、自分に合ったルートを選びましょう。
1. 大学や専門学校で指定科目を修了した場合
4年制大学で福祉系学科を卒業し、指定科目を履修した人
短大・専門学校卒業後、指定の実務経験を積んだ人
2. 実務経験を経て受験する場合
福祉・医療機関などでの相談援助業務を一定期間経験した人
(指定の養成課程を修了する必要あり)
3. 社会福祉士の資格を持っている場合
社会福祉士資格を取得し、追加の指定科目を履修した人
出題方法
マークシートによる五肢択一形式
受験申請
① 受験申請書を入手する
→ 試験実施団体(社会福祉振興・試験センター)の公式サイトから資料請求
② 必要書類を準備する
→ 学歴証明書・実務経験証明書など(受験資格に応じて異なる)
③ 申請書を記入し、郵送する
→ 受付期間内に簡易書留で提出(受付期間は例年9~10月頃)
④ 受験料を支払う
→ 郵便払込で支払い(受験料:24,140円~36,360円)
⑤ 受験票を受け取る
→ 試験の約1か月前に発送、試験日や会場を確認
受験申請受付期間
例年は9月上旬から10月上旬です。
令和6年度:9月5日(木)から10月4日(金)まで
受験票の発送
例年は12月上旬に発送されます。
令和6年度:12月6日(金)
免除制度
社会福祉士試験を受験・合格済みの方は、共通科目が免除されます。
免除対象科目:「人間と社会」系の共通科目(例:心理学、社会学、社会福祉制度など)
免除を受けるには出願時に証明書類を提出する必要があります。
社会福祉士とのW受験を検討している方は、活用すると有利です。
合格情報
合格基準
総得点の約60%以上が合格ライン(年度によって補正あり)
全科目において一定の基準点(1~2割)を満たすことが必要
相対評価ではなく、絶対評価で合格が決まります。
しっかり過去問対策をして、バランスよく得点することが重要です。
免状の交付
試験合格後、登録申請を行うと免状が交付されます。
申請先:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター
登録手数料:15,000円(非課税)
必要書類:登録申請書、住民票(写し)、登録手数料の払込証明書など
免状が届くまでの期間:申請後、約1〜2か月
合格率の推移
実施年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2024年(令和6年) | 6,978人 | 4,911人 | 70.4% |
2023年(令和5年) | 7,024人 | 4,996人 | 71.1% |
2022年(令和4年) | 6,502人 | 4,267人 | 65.6% |
2021年(令和3年) | 6,165人 | 3,955人 | 64.2% |
2020年(令和2年) | 6,633人 | 4,119人 | 62.1% |