調理師免許は、国家資格のひとつで、持っていると 「調理のプロ」 としての証明になります。調理師免許がなくても飲食店で働くことは可能ですが、資格を持っていると 「食の安全」や「衛生管理」の知識を持っている証明になるので、信頼度が上がります。実際、資格があると 「調理師手当」 がつく職場もありますし、飲食業界でキャリアアップを目指すなら取っておいて損はありません。特に、学校給食や病院食などを作る場合、調理師免許が必須のケースもあるので、目指す道によってはマストな資格になります。
調理師 過去問
解説あり
試験最新情報
令和7年度 試験日(予想)
2025年10月25日(土)
試験日まで、208日
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調理師について
調理師とは
調理師の役割とは
調理師と聞くと、「料理を作る人」というイメージが強いですが、単に美味しい料理を作るだけでなく、食の安全や栄養バランスを考え、衛生管理を徹底する という大切な役割があります。
①調理のプロとしての役割
ただ料理を作るだけではなく、お客様のニーズに合わせた調理 をするのが調理師の仕事です。
②食の安全を守る役割
「食中毒を防ぎ、安全な料理を提供する」 という重要な責任があります。特に飲食店や学校・病院などの大量調理では、食の安全管理が最優先です。
③栄養バランスを考える役割
単に美味しい料理を作るだけでなく、「栄養バランスが取れた食事」を提供することも大切な役割です。
④厨房の管理・指導
厨房の責任者としてスタッフを指導する こともあります。特に経験を積んで「料理長(シェフ)」になると、チームをまとめる役割が重要になってきます。
⑤お客様に喜んでもらう役割
料理は「美味しい」だけでなく、「楽しい」「嬉しい」と感じてもらえることも大切です。お客様に最高の食体験を提供する という役割も含まれています。
⑥ 食文化を継承し、新しい料理を生み出す役割
調理師は 伝統的な食文化を守りながら、新しい料理を生み出す役割 も担っています。特に、日本の和食はユネスコ無形文化遺産に登録されており、調理師は 日本の食文化を守る大切な担い手 となっています。
調理師免許の取り方
調理師養成施設を卒業する
調理師の養成学校(厚生労働大臣指定の専門学校など)に通えば、卒業と同時に資格をもらえます。
① 調理専門学校(1年制 or 2年制)、② 短大・大学(調理師養成課程)③ 病院・福祉系の調理師養成施設などがあります。
実務経験を積んで試験を受ける
飲食店などで 2年以上 の実務経験を積むと、調理師試験を受けることができます。学校に行かなくても資格が取れるので、すでに飲食業界で働いている人 にはこの方法が現実的です。
試験の概要
受験資格
調理師試験を受けるには、一定の実務経験が必要 です。
受験資格の条件
・飲食店・給食施設などで2年以上の調理実務経験があること(週4日以上・1日6時間以上の勤務)
・調理業務に直接従事していること(ホールスタッフやレジ業務のみは不可)
・ 調理師養成施設を卒業した場合は、試験なしで免許取得可能。
飲食店・学校給食・病院・福祉施設・ホテルの厨房などで2年以上の調理経験があれば、受験可能です。
試験科目
調理師試験では、6つの科目 から出題されます。
① 食品衛生学(食中毒・細菌・ウイルス・HACCP(ハサップ)など、安全な調理について)
② 公衆衛生学(健康・病気の予防・環境衛生・水や空気の衛生管理について)
③ 栄養学(炭水化物・脂質・たんぱく質・ビタミンなど、食材の栄養素について)
④ 食品学(食材の特性・加工・保存方法・食品添加物など)
⑤ 調理理論(包丁の使い方・加熱調理・調理機器の使い方など)
⑥ 衛生法規(食品衛生法・食品表示法・調理師法などの法律について)
試験の形式
試験の形式は実技試験はなく、筆記試験(マークシート方式)のみです。
試験時間は120分(2時間)、問題数は60問(5肢択一式)となります。
申し込み方法
調理師試験は 各都道府県が実施 するため、申し込み方法や試験日程は自治体によって異なります。
受験願書は、各都道府県の保健所や衛生課の窓口で直接もらう、都道府県のHPからダウンロード、郵送で取り寄せにより入手し、郵送 or 窓口での提出が一般的です。
受験料は、都道府県によって異なりますが、約5,000円~7,000円程度 です。
申し込み後、試験日の 約2週間前 に受験票が送られてきますので、試験当日に持参します。
※詳細は 各都道府県の衛生部門(保健所など) のHPで確認しましょう。
試験の日程
調理師試験の日程は、都道府県によって違いますが、例年以下のスケジュール で実施されます。
試験スケジュールの目安
・ 願書配布・受付開始 :6月~7月ごろ
・ 試験日 :10月ごろ
・合格発表 :12月ごろ
最新の情報は、各都道府県の衛生部門(保健所・自治体HP) で確認しましょう!
合格発表
合格発表の方法は、都道府県ごとに違いますが、主に以下の方法で確認できます。
① 各都道府県の公式ホームページで確認
② 郵送で通知を受け取る
合格者には「合格通知書」が郵送される(試験から約2ヶ月後)
不合格の場合でも通知が届く場合あり(自治体による)
③ 県庁・保健所の掲示板で確認
調理師試験の合格発表は、試験後おおよそ 2ヶ月後の12月ごろ に行われますが、発表方法は自治体ごとに異なりますので、必ず自分の住んでいる地域の衛生部門や保健所の発表方法をチェックしておきましょう。
合格情報
合格基準
調理師試験の合格基準は、以下の 2つの条件を満たすこと です。
① 総得点の60%以上を正解すること
② 「食品衛生学」で55%以上の得点を取ること
「食品衛生学」は食の安全に直結するため、点数基準が設けられています。
合格率
調理師試験の合格率は 毎年60~70%程度 で推移しています。
筆記試験のみで実技がないこと、「食品衛生学」「法律関係」「栄養学」 の問題は定番のものが多く、過去問を解けば対策できること、受験者のほとんどが「調理の実務経験者」で普段から調理や衛生管理に関わっている人が多いことなどにより、合格率が高めになる傾向があります。
免許の交付
調理師試験に合格すると、次のような流れで 調理師免許を取得 します。
①合格通知を受け取る(各都道府県から郵送 or HPで確認)
②免許申請に必要な書類を準備する
③ 各都道府県の窓口(保健所・衛生課)で申請
④ 申請手数料を支払う(5,000円~7,000円程度)
⑤ 免許証の発行(約1~2ヶ月後)
⑥ 調理師免許証を受け取る(郵送 or 窓口受取)
申請をしないと 免許証はもらえない ので、合格したらすぐに申請手続きを進めましょう。
勉強方法
効率的な勉強方法
調理師試験では 毎年似たような問題が出る ので、過去問を解くのが合格への近道です。
重点科目
「食品衛生学」と「法律関係(衛生法規)」は重点的に勉強すべき科目 です。「食品衛生学」は55%以上の得点が必須なので、ここを重点的に勉強するとよいでしょう。
関連資格
調理師の関連資格
調理師免許があれば さまざまな職場で働ける だけでなく、関連資格を取ることで さらにスキルアップ&キャリアアップが可能です。
・ 飲食店でシェフを目指す → 専門調理師・調理技能士
・ 飲食店を開業したい → 食品衛生責任者・ソムリエ
・ 病院・給食業界で働きたい → 給食用特殊調理師・管理栄養士
・ スイーツやパンを作りたい → 製菓衛生師
・ カフェ経営をしたい → コーヒーインストラクター
・ 食の安全管理を学びたい → 食品安全管理者(HACCP)