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中小企業診断士の過去問 平成28年度(2016年) 経済学・経済政策 問16

問題

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下図には、相対的に緩い傾斜の需要曲線が破線で描かれ、相対的に急な傾斜の供給曲線が実線で描かれている。これら需要曲線と供給曲線の交点は、点Eとして与えられている。この図に関する説明として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
問題文の画像
   1 .
供給曲線が右下がりであるため、ワルラス的調整を通じて点Eへ収束する力は働かない。
   2 .
供給曲線の傾きが相対的に急であるため、「蜘蛛の巣理論」による調整を通じて点Eへ収束する力は働かない。
   3 .
交点よりも価格が高いとき、需要量よりも供給量が多いため、価格調整を通じて点Eへ収束する力が働く。
   4 .
交点よりも数量が少ないとき、供給価格が需要価格よりも高いため、マーシャル的な数量調整を通じて点Eへ収束する力が働く。
( 中小企業診断士試験 第1次試験 経済学・経済政策 平成28年度(2016年) 問16 )
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この過去問の解説 (2件)

3
1:不適切です。
ワルラス的調整は、財の需給から市場の安定性を検討することになります。そのため価格は下落し均衡価格に向かって調整されます。

2:不適切です。
本問のケースにおいては均衡点に収束されるように調整が進むため蜘蛛の巣的に安定であると考えられます。

3:適切です。
記述の通りです。

4:不適切です。
交点よりも数量が少ない場合は、生産者は生産量を減少させるため、均衡取引量に収束はしないこととなります。

付箋メモを残すことが出来ます。
2

ワルラス的調整、マーシャル的調整、蜘蛛の巣理論の知識を問う問題です。

ワルラス的調整:価格調整

マーシャル的調整:数量調整

蜘蛛の巣理論:価格と数量に加えて、時間の経過も考慮した調整方法

解法としては、需要曲線と供給曲線の交点Eを外した上下左右のどこかで線を引き、数量と価格の関係を見ます。

選択肢1. 供給曲線が右下がりであるため、ワルラス的調整を通じて点Eへ収束する力は働かない。

ワルラス的調整とあるため、交点Eの上のどこかで横線を引きます。

すると、供給>需要の関係であることが分かります。

供給過剰な場合、つまり市場にモノがあふれている時は価格を下げることで売りさばこうとするため、価格調整であるワルラス的調整を通じて点Eへ収束する力が働きます

グラフの縦軸に注目すると、交点Eの上のどこか→交点Eへは価格が下がっていることが読み取れます。

選択肢2. 供給曲線の傾きが相対的に急であるため、「蜘蛛の巣理論」による調整を通じて点Eへ収束する力は働かない。

「蜘蛛の巣理論」による調整を通じて点Eへ収束する力が働きます

与件文に「相対的に緩い傾斜の需要曲線」「相対的に急な傾斜の供給曲線」とあります。

それほどでもない需要に対して、必要以上に過剰生産しているということになります。

価格は需要量によって決定されるため、生産者は需要曲線に沿って生産量を減らします。

交点Eよりも下で見ていくと、需要曲線に沿って生産量を減らすことにより交点Eに近付いていきます。

選択肢3. 交点よりも価格が高いとき、需要量よりも供給量が多いため、価格調整を通じて点Eへ収束する力が働く。

正解の選択肢となります。

選択肢4. 交点よりも数量が少ないとき、供給価格が需要価格よりも高いため、マーシャル的な数量調整を通じて点Eへ収束する力が働く。

「交点よりも数量が少ないとき」とあるため、交点Eよりも左側のどこかで縦線を引きます。

すると、供給>需要の関係であることが分かります。

供給過剰であるため、生産者は生産量を減らします。したがって、点Eへ収束する力は働きません(グラフの横軸に注目すると、点Eへ収束させるためには生産量を増加させなければなりません)。

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