中小企業診断士の過去問
平成28年度(2016年)
経済学・経済政策 問15
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 経済学・経済政策 平成28年度(2016年) 問15 (訂正依頼・報告はこちら)
下図では、需要の価格弾力性が1より小さい農産物の需要曲線Dが実線で描かれている。また、当該農産物の供給曲線は破線で描かれており、好天に恵まれるなどの外生的な理由によって、供給曲線が当初のS0からS1へシフトしたものとする。この図に関する説明として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
- 供給曲線の右へのシフトは、価格の低下による需要量の増加はあるものの、生産者の総収入を減少させる。
- 供給曲線の右へのシフトは、価格の低下による需要量の増加を通じて、生産者の総収入を増加させる。
- 供給曲線の右へのシフトは、価格を低下させるものの、需要量には影響を与えない。
- 供給曲線の右へのシフトは、価格を低下させるものの、生産者の総収入には影響を与えない。
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この過去問の解説 (2件)
01
供給業者側の販売量が少々増加してもそれ以上に価格の低下が大きいため、総収入を減少させます。
そのため項番1が正解となります。
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02
需要の価格弾力性に関する問題です。
本問のポイントは「需要の価格弾力性が1より小さい」ことです。言い換えると、農産物の価格が1%低下した場合に、需要の増加分が1%よりも小さいということです。
農産物価格1%の低下分が100円とすると、需要の増加分が50円しかない状態をいいます。この場合、需要の増加分は0.5%となり、農家の収入は50円減少します。
正解の選択肢となります。
供給曲線の右へのシフトは、価格の低下による需要量の増加を通じて、生産者の総収入を減少させます。
供給曲線の右へのシフトは、価格を低下させて、需要量は増加します。
供給曲線の右へのシフトは、価格を低下させるものの、生産者の総収入は減少します。
【補足】
本問では、与件文に「好天に恵まれるなどの外生的な理由」と書かれているため、好天に恵まれて生産過剰になった農作物をイメージすると分かりやすいかも知れません。一昔前は、生産過剰になった農作物を農家自ら廃棄していたことがありました。生産過剰の農作物を出荷すれば農作物の価格が暴落するため、出荷せずに廃棄した方が損失が小さくて済むからです。
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