中小企業診断士の過去問
平成28年度(2016年)
経済学・経済政策 問14

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 経済学・経済政策 平成28年度(2016年) 問14 (訂正依頼・報告はこちら)

いま、正常財と考えられる医療に対する需要曲線が下図のように描けるものとする。現状は実線で描かれている需要曲線上の点Aであり、同一の需要曲線上には点Cもある。また、破線の需要曲線上には点Bが描かれている。この図を用いて需要の変化の仕方を考察した記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
問題文の画像
  • 医療の価格を引き上げたとき、医療に対する需要は、点Aから点Bまで移動すると考えられる。
  • 医療費の抑制が必要であることを需要者に説得できたとすれば、たとえ価格が変化しなくとも、医療に対する需要は、点Aから点Bまで移動すると考えられる。
  • 需要者の所得が増加すれば、医療に対する需要は、点Aから点Cまで移動すると考えられる。
  • 需要者の所得が増加すれば、たとえ価格が変化しなくとも、医療に対する需要は、点Aから点Bまで移動すると考えられる。

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この過去問の解説 (2件)

01

1:不適切です。
医療の価格が引き上げた場合の需要低下はCからAのように同一曲線上の移動で示されます。

2:適切です。
医療費抑制が需要者に浸透すれば価格が変化しなくても需要量が減少すると考えられ、AからBまでの移動で示されます。

3:不適切です。
需要者の所得が増加した場合は、同じ価格でも需要量が増加するため問題文の図の中にはありませんが、Aは同一曲線上ではない右側に移動します。

4:不適切です。
項番3の説明の通り所得増加の場合、需要量はAから右側に移動します。

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02

需要曲線に関する問題です。

正常財とは、所得の増加に伴って需要量も増加する財のことで、上級財ともいいます。

本問は、仮に正常財の意味を知らなくても、日本語の意味合いをグラフの読み取りと整合させることで正解できます。

選択肢1. 医療の価格を引き上げたとき、医療に対する需要は、点Aから点Bまで移動すると考えられる。

医療の価格を引き上げたとき、医療に対する需要は、点Aから点Cまで移動すると考えられます。

選択肢2. 医療費の抑制が必要であることを需要者に説得できたとすれば、たとえ価格が変化しなくとも、医療に対する需要は、点Aから点Bまで移動すると考えられる。

正解の選択肢となります。

選択肢3. 需要者の所得が増加すれば、医療に対する需要は、点Aから点Cまで移動すると考えられる。

需要者の所得が増加すれば、医療に対する需要は、点Aからより右側の点まで移動すると考えられます。

選択肢4. 需要者の所得が増加すれば、たとえ価格が変化しなくとも、医療に対する需要は、点Aから点Bまで移動すると考えられる。

需要者の所得が増加すれば、たとえ価格が変化しなくとも、医療に対する需要は、点Aからより右側の点まで移動すると考えられます。

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