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中小企業診断士の過去問 平成28年度(2016年) 財務・会計 問20

問題

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次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。

現在、3つの投資案(投資案A〜投資案C)について検討している。各投資案の収益率は、景気や為替変動などによって、パターン①〜パターン④の4つのパターンになることが分かっており、パターンごとの予想収益率は以下の表のとおりである。なお、この予想収益率は投資額にかかわらず一定である。また、各パターンの生起確率はそれぞれ25%と予想している。

投資案Aおよび投資案Bの予想収益率の共分散と相関係数の組み合わせとして最も適切なものはどれか。
問題文の画像
   1 .
共分散:-15  相関係数:-0.95
   2 .
共分散:-15  相関係数:0.95
   3 .
共分散:15   相関係数:-0.95
   4 .
共分散:15   相関係数:0.95
( 中小企業診断士試験 第1次試験 財務・会計 平成28年度(2016年) 問20 )
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この過去問の解説 (2件)

11
パターン①からパターン④へ向かうにつれて、
投資案Aはリターン収益率が高まることに対し、
投資案Bはリターン収益率が低下しており、
相関係数がマイナスであることが読み取れます。

また、共分散と相関係数は同じ符号になることから、
正解は1.になります。

付箋メモを残すことが出来ます。
1

正解は「共分散:-15 相関係数:-0.95」です。

【基礎知識】

解答自体は計算せずとも、共分散と相関係数の±で判断することができます。

相関係数は2つのデータの関係性になります。

相関係数が正の時は、片方が増加(減少)するともう片方の数値も同じように増加(減少)します。相関係数が負の時は、逆の動きになります。

共分散も2つの数値の組の相関を見るもので、相関係数と同様の動きをします。

投資案A、Bの数値を見ていきます。

パターン①→パターン②のとき、A:増、B:減となっています。

同様にパターン②→パターン③の時もA:増、B減となっています。

つまり、Aが増加しているときに、Bは減少するという関係にあります。この時、2つの数値は負の相関関係があると考えられ、共分散も負になります。

つまり、正解は共分散、相関係数ともに負の数値となります。

☆語句確認

・偏差とは

 偏差とは個々の数値と平均値との差です。絶対値が大きいほど、平均から離れていることがわかります。

・標準偏差

 偏差は一つのデータと平均値との離れ度合いを示しますが、標準偏差は一定のデータ群の平均からの離れている度合いを示します。

個々のデータと平均との差はプラスの場合とマイナスの場合がありますが、離れ度合いとなると、どちらも同じ扱いをする必要があります。よって標準偏差では、個々のデータの偏差の2乗値の平均値をさらに√で2乗したものを戻す計算を行っており、以下の式で表します。

〇データがx1~xnのn個ある場合の標準偏差を求める式

 ρ(標準偏差) = √ 1/n((x1‐x)2+(x2‐x)2+・・・+(xn‐x)2)

・共分散

 2組の対応するデータ間の関係を表す数値です。偏差×偏差の平均値で表します。正の時は正の相関があり、片方が増えると片方も増える関係であり、負の時は逆の負の相関があります。

 具体的な例で表します。

 Aさん、Bさん、Cさんの国語、数学の点数を以下とします。

 国語 偏差 数学 偏差  偏差×偏差

 A 90  10  90  10  100

 B 70 ‐10   70  ‐10   100

 C 80 0   80   0   0

 平均 80 80    66.666… →共分散

・相関係数

 2つの数値の関係性を示すものです。共分散に定義は似ていますが、以下の式で表されます。

 

 共分散 / 2つの数値の標準偏差の積

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