ITパスポートの過去問 平成28年度 春期 ストラテジ系 問27

企業の業務と情報システムの現状を把握し、目標とするあるべき姿を設定して、全体最適を図るものは、EAです。
よって、2が正解です。

他の選択肢も押さえておきましょう。

１．DOAとは、データ中心アプローチです。
業務システムで扱うデータを中心にシステム開発を進めていく方法です。

３．OOAとは、オブジェクト指向分析設計です。
オブジェクト指向を用いてシステム開発を進めていく方法です。

４．SOAとは、サービス指向アーキテクチャです。
各機能をサービスとして提供し、それを組み合わせて最適なシステムを作成するという方法です。

エンタープライズアーキテクチャ（EA）は、組織構造や業務手順、情報システムなどを最適化する手法です。

業務体系を政策・業務体系、データ体系、適用処理体系、技術体系の４つに分け、現状のモデルと理想のモデルを比較して次期モデルを作成します。

組織を全体的に見直すことで、コストの削減や、組織全体を対象として効率化を図ることが期待できます。

設問に、目標とするあるべき姿を設定して、全体最適を図るとありますので、EAが正解になります。

１　DOAは、業務で扱うデータの構造や流れに着目し、システム設計を行う手法のことです。

２　正しい。

３　OOAは、オブジェクト指向に基づいて行う分析のことで、ソフトウェア開発の一工程です。

４　SOAは、ソフトウェアの機能や部品を独立したサービスとし、それらを組み合わせ連携させてシステムを構築することです。

EAは、組織全体の資源配置や業務手順、情報システムなどの最適化を進めることで、効率よい組織を生み出すための設計手法となります。

以下、設問を確認します。
1 . 不正解です。DOAとは、データ中心アプローチです。システムの扱うデータの構造や関係を定義し、それに合わせて処理や手順の流れを決めていく、業務システムの設計方式になります。
2 . 正解です。
3 . 不正解です。OOAとは、オブジェクト指向分析です。オブジェクト指向に基づいてシステム開発を進めていく方法になります。
4 . 不正解です。SOAとは、サービス指向アーキテクチャです。ソフトウェアの機能とサービスをネットワーク上で連携させてシステムを構築する方法になります。