1 . 悪心は薬で緩和する。
○正解
抗がん剤による副作用の一つが悪心です。
化学療法や分子標的薬による抗がん剤によって脳の嘔吐中枢が刺激を受けることが原因です。
抗がん剤投与前に制吐剤を使用することで予防や症状の軽減が出来ます。よって、正解です。
2 . 留置針は原則として手背に挿入する。
×不正解
抗がん剤が血管外漏出してしまうことで局所壊死や炎症を起こす可能性があります。
留置針は関節の動きがない場所が優先されます。場所としては前腕をが第一選択で手背や肘関節周囲の静脈は避ける必要があります。よって、不正解です。
3 . 血管痛がある場合は直ちに留置針を差し替える。
×不正解
抗がん剤の薬剤によってはpHが低いことにより投与時に血管壁が酸にさらされたり、薬剤による血管内膜刺激により静脈炎を発症しやすくなり、血管痛や硬結などの症状を起こしやすい状態になります。
しかし、ホットパックなどによる温罨法を用いる事で血管痛が緩和することもあります。
また、留置針の固定には問題がないか、血管外漏出はしていないかの観察が必要になります。よって、不正解です。
4 . 2回目以降の投与では過敏症の症状の確認は必要ない。
×不正解
抗がん剤は初回で過敏症が出る事もありますが、2回目以降でも出る事があります。
また抗がん剤に限らず、アレルギーを起こす可能性のあるものは2回目以降の曝露で反応が起こるまでの時間が短くなるので、開始後しばらく観察することが看護上大切になってきます。よって、不正解です。