看護師の過去問 第110回 午前 問47
この過去問の解説 (3件)
正解は3です。
加齢の影響を受けにくく、高齢になっても維持されやすい認知機能は結晶性知能です。
1 .感覚記憶は、五感の嗅覚や視覚、触覚などの機能であり、加齢による影響を受けやすいといわれています。
2 .短期記憶は、一時的な記憶であり、加齢による脳の萎縮や記銘力の低下などにより、機能低下があるとされています。
3 .結晶性知能は、個人が長年にわたる経験や学習、教育などから獲得し積み重ねられた知能であり、加齢による機能低下は少ないとされています。
4 .流動性知能は、計算などの情報処理能力や新しい場面への適応能力などIQ指数に関わる知能であり、加齢による退行性変化を受けるものとされています。
✕ 1.感覚記憶
感覚記憶は、最も保持期間が短い記憶です。嗅覚や視覚、触覚など感覚器で瞬間的に保持され、意識されません。その中で注意を向けられてものだけが、短期記憶として保存されます。
✕ 2.短期記憶
保持期間が数十秒ほどの記憶のことです。
◯ 3.結晶性知能
「結晶性知能は維持されやすく、流動性知能は加齢に伴って低下していく」とされています。
結晶性知能とは、経験や学習などから獲得していく能力で、言語力に依存します。洞察力、理解力、批判や創造の能力と言ったものが該当し、高齢になっても維持されます。
✕ 4.流動性知能
流動性知能とは、新しい情報を即座に処理・加工・操作する能力です。暗記力、計算力、直感力などが該当します。流動性知能は25歳頃にピークを迎え、65歳前後で低下していきます。
正解は3です。
1.感覚記憶とは「視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚」といった感覚器官ごとに存在する記憶のことをいいます。感覚記憶は保持時間が短いという特徴があります。
2.短期記憶とは比較的短い期間、頭の中に保持される記憶のことをいいます。
高齢になると短期記憶はの能力は落ちてくると言われています。
3.結晶性知能とは知識や経験に基づく理解や判断能力のことをいいます。
結晶性知能は30歳以降も緩やかに上昇し65歳以降もあまり低下しないという特徴があります。
4.流動性知能とは学習や計算、記憶、短時間での情報処理、新たなことに対する処理能力に必要な知能をいいます。
流動性知能は30歳をピークに65歳以降は比較的早く低下します。
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