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公認心理師の過去問 第2回(2019年) 午前 問25

問題

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1960年代のR. Rosenthalの実験で、ある検査の結果、学業成績が大きく向上すると予測される児童の氏名が教師に伝えられた。実際には、児童の氏名は無作為に選ばれていた。8か月後、選ばれた児童の学業成績が実際に向上していた。
このような現象を説明する用語として、正しいものを1つ選べ。
   1 .
ハロー効果
   2 .
プラセボ効果
   3 .
ホーソン効果
   4 .
ピグマリオン効果
   5 .
アンダーマイニング効果
( 公認心理師試験 第2回(2019年) 午前 問25 )
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この過去問の解説 (3件)

69
【正解:4】

1:ハロー効果は光背効果とも呼ばれ、認知バイアスの1種です。具体的には、1つの良い(悪い)特徴によって他の特徴も良い(悪い)方向に捉えることを指します。

2:プラセボ効果のプラセボとは偽薬のことです。本来は効果がない薬を「効果がある」と被験者に伝えると、実際に効果が生じることがあり、この時に生じた効果をプラセボ効果と呼びます。

3:ホーソン効果とは、メイヨーらが行った研究(ホーソン研究)によって発見された効果で、“人が、自分が注目されることで成果を上げようと力を発揮すること”を指します。例えば、自分が特別扱いされることで、その期待に応えようと一層頑張る、といったことが挙げられます。

4:正解です。なお、ピグマリオン効果は、教師期待効果とも呼ばれます。

5:アンダーマイニング効果は、動機づけに関する概念です。具体的には、内発的動機づけが高い者に対し、外的な報酬を与えることで、内発的動機づけが低下することを指します。

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44

正解は4です。

各選択肢については、以下の通りです。

1→ハロー効果とは、評価の際に、その人に目立ちやすい特徴があると、それに影響され他の特徴が歪められてしまう現象のことです。
有名大学卒業=全てにおいて優秀な人材と評価したりすることです。
よって選択肢は、誤りです。

2→プラセボは「偽薬」と訳され、プラセボ効果とは、偽薬の服用によって得られる効果のことです。
例えば、腹痛に対して「薬です」と言って実際にはラムネを服用してもらっても、腹痛が軽減又は収まるような場合があります。
よって選択肢は、誤りです。

3→ホーソン効果とは、周囲からの期待によって、結果的によいパフォーマンスが発揮されることです。
つまり、周囲の期待に対して、自ら自発的に努力をすることで、結果につながるということです。
例えば、両親や周囲の期待が大きいこともあり必死に勉強した結果、難関大学へ合格することなどがあります。
よって選択肢は、誤りです。

4→ピグマリオン効果とは、他者から期待され、結果的に手厚いサポートを受けることで、成績やパフォーマンスが向上することです。
例えば、生徒Aに対して、教師が、「この子には才能がある」と思い込み、指導を行います。しかし実際には、生徒Aの能力は他生徒と変わらなかったとします。この場合、教師は、無意識的に生徒Aに対して手厚い指導を行うこととなり、結果的に生徒の成績も向上するというものです。
よって選択肢は、正しいです。

5→アンダーマイニング効果とは、内発的動機付けを元に行なったことが、外発的に動機付けされることで、いつの間にか内発的な行動に対するモチベーションが下がってしまうことです。
例えば、子どもが熱心に勉強しているのは勉強すること自体が好きだからという理由であったのに、点数がよければお小遣いを与えるという方法が導入されることで、子どもは点数を取るために勉強をするようになってしまいます。
よって選択肢は、誤りです。

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正解は4です。

1.→ハロー効果とは、「ある対象に対する印象や評価が、その見た目や特徴に左右されて歪められてしまう現象」を指します。「ハロー」は日本語では「後光」を指します。

ハロー効果は、相手の目立つ利点や肩書きにつられて他の部分も高く評価してしまう効果のことを言います。なお、ネガティブハロー効果はその反対で、見た目や第一印象などのある特定の評価が低いと、ネガティブな特徴に引っ張られて全体を低く評価してしまう現象を指します。よって1は誤りです。

2.→プラセボとは「偽薬」という意味です。効き目ある成分が何も入っていない薬を服用しても、患者さん自身が、「自分が飲んでいる薬は効き目がある」と思い込むことで、病気の症状が改善することがあります。これをプラセボ効果と言います。問題文の例には当てはまりませんので、2は誤りです。

3.→ホーソン効果とは、米国のホーソン工場で、労働者の作業効率の向上を目指すための調査(ホーソン実験)から発見された現象です。工場の何を改善すれば一番効果的かを調べることを調査の目的とし、その結果、労働者の周囲や上司が、その人への関心を高めることが、物理的要因以上に効果があることが判明しました。

これらの結果は、人は一般的に、自分に関心を持つ人や期待してくれる人の心に応えようとする傾向があることを表しています。この問題文の例には当てはまらないため、3は誤りです。

4.→ピグマリオン効果とは、教師の期待によって学習者の成績が向上することを指します。「教師期待効果」「ローゼンタール効果」などとも呼ばれています。

実験では「ある検査の結果、学業成績が大きく向上すると予測される児童の氏名が教師に伝えられた」とありますが、このことにより、「教師が、成績が大きく向上することが予想される児童に期待をし、無意識にその児童に対し手厚い指導を行った結果、児童の成績が向上した」という実験結果が得られました。よって、4が正解です。

5.→アンダーマイニング効果とは、好奇心や喜びなど内発的動機付けをもとに行なっていたことが、評価されて昇給したりご褒美をもらえたりするなど外発的動機付けをされることで、いつの間にかやる気がなくなるなど、内発的な行動に対するモチベーションが下がってしまうことを指します。よって、5は誤りです。

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