【正解:4】
1:ADASはAlzheimer's Disease Assessment Scaleの略語で、記憶を中心とする認知機能検査のことを指します。公認心理師に依頼が来ることも多い検査ですから、1は適切です。
2:回想法は文字通り、過去のことを思い出してもらう方法で、認知症患者に対しては、発現回数の増加や意欲の向上などが効果として期待されています。この実施者には公認心理師も含まれていますので、2も適切と言えます。
3:COGNISTATは認知機能の多面的な評価を目的とした検査で、公認心理師が実施することが出来ます。よって3も適切と言えます。
4:ケアプラン原案の作成は、介護サービスを利用するための手続きに含まれるものです。こちらの作成者はケアマネージャーであり、公認心理師ではありません。よって4が不適切な選択肢です。
5:認知症ケアパスは、厚生労働省の認知症に対する政策の1つです。具体的には、“自分や近親者が認知症になった場合にどうすれば良いのか”という不安に対して、“認知症になっても、住み慣れた環境で暮らし続けるための目安を示したもの”です。認知症の方とその家族が、医療や介護、福祉の専門家と協力するという、連携の仕組みとも言えます。
要するに、認知症ケアパスとは、認知症の地域連携、職務連携のことなので、当然公認心理師も参加することが出来ます。