運行管理者(貨物)の過去問
平成27年度 第2回
労働基準法関係 問30

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問題

平成27年度 第2回 運行管理者試験(貨物) 労働基準法関係 問30 (訂正依頼・報告はこちら)

下表は、貨物自動車運送事業に従事する自動車運転者(隔日勤務に就く運転者以外のもの。)の1年間における各月の拘束時間の例を示したものであるが、このうち、「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」に適合しているものを2つ選びなさい。ただし、「1ヵ月についての拘束時間の延長に関する労使協定」があるものとする。
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この過去問の解説 (3件)

01

答えは以下のとおりです。

選択肢1. 解答選択肢の画像

12月が322時間となっており、労使協定で締結した時間以上の時間を勤務しているのでNGとなります。

選択肢2. 解答選択肢の画像

問題ありません。

選択肢3. 解答選択肢の画像

問題ありません。

選択肢4. 解答選択肢の画像

年間の拘束時間が3518時間となっており、労使協定で定められている時間以上となっているのでNGとなります。

参考になった数39

02

この問題では【拘束時間】が正しい基準で設定されているかが問題となります。

さらに1ヵ月についての拘束時間の延長に関する労使協定」があることで、原則のルールから範囲を広げて考えることができるので、まずは「原則」「労使協定による変更点」について解説します。

【原則】

1ヶ月 = 293時間

 これだけを見ると、各選択肢でもオーバーしている日がいくつか見られます。

 それをクリアするために、労使協定が出てきます。

【労使協定を結ぶことによる変化点】

1ヶ月 = 320時間まで延長可能

 ※ただし、1年の拘束時間合計が3516時間を超えないこと、

  延長できる回数は6回まで

  この条件のもとに、1ヶ月の拘束時間が延長されました。

これらを踏まえて、各選択肢を見ていきます。 

選択肢1. 解答選択肢の画像

不適合

 「12月」を見ると322時間になっており、違反が見られます。

選択肢2. 解答選択肢の画像

適合

 293時間を超えているのは「7・10・11・12・3」月の5回であり

 また1年間の合計「3496時間」と範囲内に収まっているため、

 問題ありません。

選択肢3. 解答選択肢の画像

適合

 293時間を超えているのは「5・7・10・12・2・3」月の6回であり

 また1年間の合計「3510時間」と範囲内に収まっているため、

 問題ありません。

選択肢4. 解答選択肢の画像

不適合

 1年間の合計時間を見ると3516時間を超えてしまっているため

 違反が見られます。

まとめ

このように、労使協定による延長の範囲を覚えておくと、パッと見ただけでも選択肢を絞ることができます。

回答時間を稼ぐためにも、基準を覚えスピーディーに問題を解いていくとよいと思います。 

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03

改善基準第4条第1項第1号により、

貨物自動車運送事業に従事する自動車運転者の

1ヵ月の拘束時間は、原則として1ヵ月について

293時間を超えないこととされている。

ただし、労使協定があるときは、

1年のうち6ヵ月までは、1年間についての拘束時間が

3,516 時間を超えない範囲において、

320時間まで延長することができる。

以上が、ポイントになります。

記述が正しいものは【適合

記述が誤っているものは【不適合

選択肢1. 解答選択肢の画像

【不適合

12月の拘束時間が320時間を超えているからです。

選択肢2. 解答選択肢の画像

適合

293時間を超えていた月が5回、

1年間の合計が3496時間なので範囲内です。

選択肢3. 解答選択肢の画像

【適合】

293時間を超えた月6回。

1年間の合計が3510時間なので範囲内です。

選択肢4. 解答選択肢の画像

【不適合

1年間の拘束時間が3,516時間を超えているからです。

参考になった数3