運行管理者(貨物)の過去問
平成30年度 第1回
労働基準法関係 問32

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問題

平成30年度 第1回 運行管理者試験(貨物) 労働基準法関係 問32 (訂正依頼・報告はこちら)

下表の1〜3は、貨物自動車運送事業に従事する自動車運転者(隔日勤務に就く運転者以外のもの。)の1年間における各月の拘束時間の例を示したものである。下表の空欄A、B、Cについて、次の選択肢ア〜ウの拘束時間の組み合わせをあてはめた場合、「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」に適合するものを1つ選び、解答用紙の該当する欄にマークしなさい。なお、「1ヵ月についての拘束時間の延長に関する労使協定」があるものとする。
問題文の画像
  • A:321  B:290  C:298
  • A:312  B:296  C:290
  • A:302  B:292  C:294

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この過去問の解説 (3件)

01

正解はA:302  B:292  C:294です。

<解説>

「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」(貨物自動車運送事業に従事する自動車運転者の拘束時間等)(以下抜粋)

「第四条 使用者は、貨物自動車運送事業(貨物自動車運送事業法(平成元年法律第八十三号)第二条第一項の貨物自動車運送事業をいう。以下同じ。)に従事する自動車運転者の拘束時間、休息期間及び運転時間については、次に定めるところによるものとする。

一 拘束時間は、一箇月について二百九十三時間を超えないものとすること。ただし、労使協定があるときは、一年のうち六箇月までは、一年間についての拘束時間が三千五百十六時間を超えない範囲内において、三百二十時間まで延長することができる。」

上記の通り定められております。

1ヶ月=293時間を超えてはいけません。

つまり、12ヶ月=3516時間を超えてはいけません。

また、1年のうち6ヶ月までは320時間まで延長が可能です。

(1年間についての拘束時間が3516時間を超えない範囲内において)

1. Aの選択肢はA:321、A:312、A:302になります。

1ヶ月=293時間を超えてはいけませんが、1年のうち6ヶ月までは320時間まで延長が可能のため、A:321は規定に反しています。

そのため、(A:321)は選択肢から除外されます。

2. Bの選択肢はB:290、B:296、B:292になります。

1年間についての拘束時間が3516時間を超えてはいけません。

Bを除く11ヶ月の合計が3222時間のため、3516時間ー3222時間=294時間です。

294時間を超えてしまっている(B:296)が選択肢から除外されます。

3. Cの選択肢はC:298、C:290、C:294になります。

320時間を超えている選択肢はありません。

また、1ヶ月=293時間を超えている月は5月、6月、7月、12月、3月の5回なので、どの選択肢も可能です。

またどの選択肢も1年間の拘束時間も3516時間以内です。

よって、AとBの選択肢の際、1と2を除外しているため、「A:302  B:292  C:294」が正解となります。

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02

解答はA:302  B:292  C:294になります。

1か月の拘束時間について

・原則 = 293時間

 ※労使協定がある場合 = 1年のうち6カ月までは最大320時間まで延長することができます。

A:321  B:290  C:298」のA:321時間は労使協定を結んでいても拘束時間を超えているので、選択肢としてはふさわしくありません。(よって選択肢から除外されます)

A:312  B:296  C:290」・「A:302  B:292  C:294」を比較するにあたりBの答えが重要となります。

問題では労使協定が結ばれているので、拘束時間は年6回まで延長できますが

2の月間拘束時間を数えてみると、Bの時間を含めず既に6回の拘束時間延長がされていることを確認できます。(5.6.7月、10.11.12月)

つまりBの解答が296時間では年間7回の拘束時間延長となってしまうため、選択肢としてふさわしくありません(選択肢から除外)

A:302  B:292  C:294」が選択肢として残りますが、上記に当てはめて計算してみると正しい解答となります。

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03

自動車運転者の労働時間等の改善のための基準について、問題を見ながら解説します。

選択肢1. A:321  B:290  C:298

誤りです。

労使協定がある場合でも、1ヶ月の最大拘束時間は320時間です。

Aが320時間を超えているので違反になります。

選択肢2. A:312  B:296  C:290

誤りです。

年間の最大拘束時間は3516時間です。

B以外の11ヶ月の合計が3222時間のためBの296時間を足すと、3518時間となるのでこの時点で違反になります。

選択肢3. A:302  B:292  C:294

正しいです。

違反の箇所は何処もなく違反はしていません。

まとめ

自動車運転者の労働時間等の改善のための基準について、認識をよく深めておきましょう。

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