運行管理者(貨物)の過去問
平成30年度 第1回
労働基準法関係 問31

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

平成30年度 第1回 運行管理者試験(貨物) 労働基準法関係 問31 (訂正依頼・報告はこちら)

貨物自動車運送事業の「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」(以下「改善基準」という。)及び厚生労働省労働基準局長の定める「一般乗用旅客自動車運送事業以外の事業に従事する自動車運転者の拘束時間及び休息期間の特例について」(以下「特例通達」という。)等に関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選び、解答用紙の該当する欄にマークしなさい。なお、解答にあたっては、各選択肢に記載されている事項以外は考慮しないものとする。
  • 休息期間とは、勤務と次の勤務との間にあって、休息期間の直前の拘束時間における疲労の回復を図るとともに、睡眠時間を含む労働者の生活時間として、その処分は労働者の全く自由な判断にゆだねられる時間をいう。
  • 労使当事者は、時間外労働協定において貨物自動車運送事業に従事する自動車の運転者(以下「トラック運転者」という。)に係る一定期間についての延長時間について協定するに当たっては、当該一定期間は、2週間及び1ヵ月以上6ヵ月以内の一定の期間とするものとする。
  • トラック運転者が勤務の中途においてフェリーに乗船する場合における拘束時間及び休息期間は、フェリー乗船時間(乗船時刻から下船時刻まで)については、原則として、休息期間として取り扱うものとし、この休息期間とされた時間を改善基準第4条の規定及び特例通達により与えるべき休息期間の時間から減ずることができるものとする。ただし、その場合においても、減算後の休息期間は、2人乗務の場合を除き、フェリー下船時刻から勤務終了時刻までの間の時間の2分の1を下回ってはならない。
  • 使用者は、トラック運転者の休息期間については、当該トラック運転者の住所地における休息期間がそれ以外の場所における休息期間より長くなるように努めるものとする。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

正解は2です。

<解説>

1 .正しい

厚生労働省労働基準局が作成する「トラック運転者の労働時間等の改善基準のポイント」には下記が記載されております。(以下抜粋)

「(2)休息期間は以下のとおりです。

勤務と次の勤務の間の時間で、睡眠時間を含む労働者の生活時間として、労働者にとって 全く自由な時間をいいます。」

よって、正しいです。

2 .誤り

労使当事者は、時間外労働協定において貨物自動車運送事業に従事する自動車の運転者(以下「トラック運転者」という。)に係る一定期間についての延長時間について協定するに当たっては、当該一定期間は、2週間及び1ヵ月以上6ヵ月以内の一定の期間とするものとする。

→「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」第四条(以下抜粋)

 労使当事者は、時間外労働協定において貨物自動車運送事業に従事する自動車運転者に係る一定期間についての延長時間について協定するに当たっては、当該一定期間は、二週間及び一箇月以上三箇月以内の一定の期間とするものとする。」

上記の通り定められております。よって「6ヵ月以内」の箇所が誤りです。

3 .正しい

→「一般乗用旅客自動車運送事業以外の事業に従事する自動車運転者の拘束時間及び休息期間の特例について」四 自動車運転者がフェリーに乗船する場合(以下抜粋)

「自動車運転者が勤務の中途においてフェリーに乗船する場合における拘束時間及び休息期間は、次のとおり取り扱うものとする。

(一) 貨物自動車運送事業に従事する自動車運転者のフェリー乗船時間(a)は、原則として、休息期間として取り扱うものとする

(三) 上記(一)及び(二)により休息期間とされた時間を改善基準第四条第一項第三号及び第五条第一項第三号の規定(ただし、二人乗務の場合には上記二、隔日勤務の場合には上記三の(二))により与えるべき休息期間の時間から減ずることができるものとする。ただし、その場合においても、減算後の休息期間(c)は、二人乗務の場合を除き、フェリー下船時刻から勤務終了時刻までの間の時間(b)の二分の一を下回ってはならないものとする。

上記の通り定められているため正しいです。

4 .正しい

→「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」第四条(以下抜粋)

 使用者は、貨物自動車運送事業に従事する自動車運転者の休息期間については、当該自動車運転者の住所地における休息期間がそれ以外の場所における休息期間より長くなるように努めるものとする。」

上記の通り定められているため正しいです。

参考になった数10

02

①正しいです。

 休息時間とは勤務と次の勤務の間にある労働者にとっての自由な時間となります。

 原則として連続8時間取得することとなります。

②誤りです。

 労使当事者は、時間外労働協定において貨物自動車運送事業に従事する自動車の運転者(以下「トラック運転者」という。)に係る一定期間についての延長時間について協定するに当たっては、当該一定期間は、2週間及び1ヵ月以上6ヵ月以内の一定の期間とするものとする。 

 →延長時間についての協定では2週間及び1カ月以上3カ月以内の一定期間となります。

③正しいです。

 問題文の通り、フェリーに乗船する場合の特例となります。

 フェリーには休息できる設備もありますので、そこで休息が取れる形となります。

④正しいです。

 当該トラック運転者の住所地=自宅など

 それ以外の場所における休息期間=トラックの車内や事業所の休息所などで過ごすことです。

参考になった数7

03

自動車運転者の労働時間等の改善のための基準について、問題を見ながら解説します。

選択肢1. 休息期間とは、勤務と次の勤務との間にあって、休息期間の直前の拘束時間における疲労の回復を図るとともに、睡眠時間を含む労働者の生活時間として、その処分は労働者の全く自由な判断にゆだねられる時間をいう。

正しいです。

休息期間とは、会社からの拘束されていない時間のことを言います。

選択肢2. 労使当事者は、時間外労働協定において貨物自動車運送事業に従事する自動車の運転者(以下「トラック運転者」という。)に係る一定期間についての延長時間について協定するに当たっては、当該一定期間は、2週間及び1ヵ月以上6ヵ月以内の一定の期間とするものとする。

誤りです。

2週間及び、1ヶ月以上3ヶ月以内です。

選択肢3. トラック運転者が勤務の中途においてフェリーに乗船する場合における拘束時間及び休息期間は、フェリー乗船時間(乗船時刻から下船時刻まで)については、原則として、休息期間として取り扱うものとし、この休息期間とされた時間を改善基準第4条の規定及び特例通達により与えるべき休息期間の時間から減ずることができるものとする。ただし、その場合においても、減算後の休息期間は、2人乗務の場合を除き、フェリー下船時刻から勤務終了時刻までの間の時間の2分の1を下回ってはならない。

正しいです。

2分の1をしっかりと覚えておいてください。

選択肢4. 使用者は、トラック運転者の休息期間については、当該トラック運転者の住所地における休息期間がそれ以外の場所における休息期間より長くなるように努めるものとする。

正しいです。

運転者の休息期間は、トラック運転者の住所地における休息期間がそれ以外の場所における休息期間より長くなるように努めなければいけません。

まとめ

自動車運転者の労働時間等の改善のための基準について、認識をよく深めておきましょう。

参考になった数4