問題
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汎適応症候群の学説において交絡感作がみられる時期はどれか。
1 .
ショック期
2 .
抗ショック期
3 .
抵抗期
4 .
疲憊期
( あん摩マッサージ指圧師国家試験 第27回(2019年) 午後 問75 )
汎適応症候群の学説はハンス・セリエが提唱したストレス学説の概念であり、非特異的なストレス刺激に当面すると、そのストレス刺激の種類とは無関係に、一連の防衛反応が現れるものです。
下垂体前葉ー副腎皮質系が動物のストレス応答に働く経路であり、この反応が汎適応症候群と呼ばれています。
1.ショック期は、生体がストレッサーに直面した直後の時期です。
2.抗ショック期は、ストレッサーに対して抵抗力が増加する時期です、交絡抵抗期ともいわれます。
3.抵抗期は、安定した抵抗力をしめしますが、他のストレッサーに対して抵抗力が低下する、交絡感作が生じる時期であり、正答となります。
4.疲憊期は生体に刺激が続いてしまい、抵抗力を無くしてしまった時期です。
ストレスによる反応は心身にみられ、
一定以上の強い刺激を加えると、
汎適応症候群と呼ばれる生理的な反応を示します。
汎適応症候群は、
ショック相、抗ショック相からなる警告期、
抵抗期、疲はい期と経過します。
交絡感作とは、
ストレスに抵抗している間に、
さらにストレスが加わることで、
生体が弱体化することです。
ショック期は、警告期の初期の段階で、
生体がストレスを受けて変化を示す時期です。
抗ショック期は、警告期のうち、
ショック期に次ぐ段階で、
ストレスを受けて変化した状態から
回復しようとする時期です。
抵抗期は、ストレスと生体の抵抗力のバランスが
取れるようになった時期です。
この段階で、新たなストレスが加わると、
生体が弱体化する交絡感作がみられますので、
これが正解であると考えられます。
疲憊期は、抵抗期を経て、
適応エネルギーを喪失している段階です。
抗ショック期では、
新たなストレスが加わると、抵抗力が増します。
これを交絡抵抗といいます。