感染予防三原則とは
そもそも『 感染 』ということが成立するには3つの条件が必要になります。そしてそれぞれの条件から予防するために、感染症予防には3つの原則があり、感染予防三原則と呼ばれています。
- 更新日:2017年09月25日
感染予防三原則
①感染源の対策
②感染経路に対する対策
③感受性宿主( 人体 )に対する対策

感染源の対策
感染源とは感染症の原因となるウイルスや細菌などを持っている人やもの、食品など、汚染された器具などのことです。
これらの感染源から別のところへ持ち込んだり、増やしてしまわないように感染の元となる感染源を早めに発見したり、隔離したり、消毒することが大切です。
主な対策としてあげられるものがこちらです。
- 患者の隔離・・・感染者を特定の場所に隔離して感染被害を遮断します。
- 出席停止・・・感染拡大しないように指定された日数は学校などに出席できません。
- 就業制限・・・特定の感染症は就業によって感染、まん延を防ぐために就業制限をします。
- 届出制度・・・国内における輸入動物を原因とする人の感染症の発生を防ぐために検疫所に届出する必要があります。
- 検疫・・・飛行場や港で国内には存在しない感染症が持ち込まれていないか貨物や旅客を検査します。必要に応じて隔離や消毒を行い未然に感染を防ぎます。
感染経路の対する対策
感染経路の対策としては手洗いやうがい、環境清掃の徹底などそれぞれの感染経路のあった対策が必要になります。
それぞれの対策においてマスクや石鹸、消毒液など必要な備品をきっちり用意することが不可欠です。
主な対策としてあげられるものがこちらです。
- 学校( 学級 )閉鎖・・・感染者が一定の人数などに達した場合、感染拡大防止のために行います。
- 交通規制・・・深刻な感染症の場合に被害拡大を防ぐために交通制限などをします。
- 手洗い・・・手洗いで清潔にすることで少しでも感染するのを防ぎます。
- ねずみ、昆虫などの駆除・・・動物や昆虫を媒介して被害拡大するのを防ぎます。
- 飲食物対策・・・感染の疑いがある人はマスクを着用したり、料理提供などは控えて感染拡大を防ぎます。
- 汚染された場所の消毒・・・疑いがある場所を消毒することで感染拡大を防ぎます。
人体( 宿主 )に対する対策
100%感染症に感染しないのは無理でしょう。
人体に対する対策としては、日頃から運動をしたり、健康的な食生活を送り抵抗力を高めておいたり、予防できるものに関しては注射をうって免疫をつけておくことが大切になります。
主な対策としてあげられるものがこちらです。
- 予防接種・・・感染症に感染しないようにワクチンなどで未然に防止します。
- 衛生思想の普及、向上・・・日頃から規則正しい生活を送ることを心がけたり、適度な運動をしたり、清潔に保つことを意識することも大切です。
この感染予防三原則の問題では『 感染源の対策として誤っているものはどれか? 』といった問題が多い傾向です。
各項目しっかり覚えておきましょう。
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