保護者や子どもとつながる連絡帳
保育園に預ける保護者は、朝とても忙しい方が多いです。子どもの世話をするだけでなく、自分も通勤に向けてしっかり準備しなければなりません。なんとか預けに来て、ばたばたと職場に向かうので、十分に話をできないことも多々あります。できれば顔と顔を合わせて、子どもについて話せればいいのですが、そんな時間がないときもあります。そんな時に「連絡帳」はとても役に立ちます。
- 更新日:2016年09月07日
多くの保育園では「連絡帳」というものを使っています
園によって、各項目は異なりますが保護者の方からは
- 昨日の帰宅してからの様子や朝の様子
- 体温
- 食事や就寝の時間、内容 など
保育園からは
- 一日の流れ
- 体温
- 食事の様子
- 保護者への連絡(その日の様子、相談、アドバイスなど) など
について記入します。
この連絡帳は、ただ記録するだけではなく、
「保育者と保護者」また「保育者と子ども」、そして「保護者と子ども」をつなげます。
子どもの体調を知る
登園してすぐ連絡帳を見ることで「平熱なのか」「睡眠は十分にとれているのか」など、体調を知ることができます。
いつもよりも睡眠が足りないと、例えばぐずったり、友達とトラブルになったりすることもあります。
また、いつもより熱が高めであれば、一日気をつけて見る必要があります。
子どもの体調と行動はつながっているので、体調を知ることは保育においてとても大切なことです。
子どもとつながる
保護者が書いてくれた帰宅後や朝の様子には、「日曜日に海へ遊びに行きました」「夕食で初めてピーマンが食べられました」「とても満足気な表情をしていました」など、
子どもたちが経験したことや成長の様子などが書かれています。
保育者がそれを知ることは、子どもとつながるきっかけになります。
「昨日海へ行ったの?波がきた?」と話しかければ、子どもは喜んで体験したことを話してくれるでしょう。
「ピーマン食べられたの!?すごいね!」と褒めれば、家庭でも保育園でも認められて子どもはとても満足し、また食べてみようと思うでしょう。
そして、大好きなお家の人と先生がつながっているということは、子どもにとってとても嬉しいことです。
連絡帳には子どもとつながる、関係を深めるヒントがたくさん詰まっています。
そして、これは反対にも言えることで、
保育園で書いたことをきっかけに家庭で話題が広がったり成長を感じて一緒に喜んだりと、保護者と子どもの関係を深めていけるのです。
保護者とつながる
保護者の方は、子どもたちの様子を知りたい。
でも、小さな子どもだと保育園の様子をなかなか伝えきれなかったり、中には話したがらなかったりする子もいます。
保育園での日々のちょっとした出来事を知らせることで、きっと保護者の方は喜んでくれると思います。
そこには、ただの出来事だけでなく、
きっと保育者の子どもに対する眼差しも含まれているので、保護者の方は自分の子どもが愛されていることを感じてくれるはずです。
子どもの様子を知ったり、保育者の愛情を感じたりすることで、子どもをより愛おしく感じたり、次の日も安心して子どもを預けたりできます。
また、悩んでいることを書くこともでき、悩みを共有することで解決や解消に向かっていけます。
時には、連絡帳を書くのがしんどい時もあります。
しかし、そこに保育者の思いを込めることで、きっと子どもとも保護者ともいい関係を築いていけることにつながります。
「連絡帳」、大切にしていきたいですね。
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