運行管理者(貨物)の過去問
平成29年度 第1回
実務上の知識及び能力 問48

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

平成29年度 第1回 運行管理者試験(貨物) 実務上の知識及び能力 問48 (訂正依頼・報告はこちら)

荷主から貨物自動車運送事業者に対し、B地点で荷積みをし、C地点に11時半頃を目標に到達させるよう運送の依頼があった。これを受けて、運行管理者として運転者に対し当該の運送の指示をするため、次に示す「 当日の運行計画を策定するための前提条件 」に基づき運行計画を立てた。

この運行に関して次の問いに解答しなさい。なお、解答にあたっては、「 当日の運行計画を策定するための前提条件 」に記載されている事項以外は考慮しないものとする。

「 当日の運行計画を策定するための前提条件 」
〇 A営業所を6時に出庫し、30キロメートル離れたB地点まで平均時速30キロメートルで走行する。
〇 B地点において20分間の荷積みを行う。
〇 B地点から160キロメートル離れたC地点までの間、一部高速自動車国道を利用し、平均時速40キロメートルで走行して、C地点に11時20分に到着する。
〇 C地点において20分間の荷下ろし後、1時間の休憩をとる。休憩後、A営業所に帰庫するため、C地点を12時40分に出発し、一般道路を利用して、D地点まで平均時速30キロメートルで走行する。
〇 D地点に15時40分に到着し、1時間の休憩をとる。
〇 帰庫のためD地点から60キロメートル離れたA営業所まで平均時速30キロメートルで走行する。

当日の全運行において、連続運転時間は「 自動車運転者の労働時間等の改善 」に照らし、違反しているか否かについて、正しいものを1つ選びなさい。
問題文の画像
  • 違反している
  • 違反していない

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

正解は1の「違反している」です。

実際の運行計画を考慮した設問です。

連続運転時間(1回が連続10分以上で、
かつ合計30分以上の運転の中断をすることなく、
連続して運転する時間)は、
4時間を超えてはいけません。

これに照らして運行を見てみます。

6時00分、
A営業所を出発した運転者は1時間運転し、
B地点に到着します。
(30kmの距離を平均時速30km/hの速度で進むため)
B地点では運転を20分中断して荷積みを行いました。
そしてB地点を出発した運転者は4時間運転し、
C地点に到着します。
(160kmの距離を平均時速40km/hの速度で進むため)
ここまでで合計5時間運転しており、
なおかつ合計20分の運転の中断しかしていません。

よってこの運行で、
連続運転時間は改善基準に違反していることになります。

参考になった数30

02

①の違反しているが解答となります。

連続運転に対して改善基準違反の有無を確認します。

まずは連続運転時間についてまとめます。

【連続運転時間】

連続運転は4時間以内でなければいけません。

運転時間以外に別で中断時間(休憩や荷積みなどの運転をしない時間が必要となります。

運転開始から4時間経過直後に30分以上の中断時間(休憩や荷積み)をとる

4時間以内に1回10分以上で分割して計30分以上の中断時間(休憩や荷積み)をとる

このどちらかで、取得することが必要となります。

この条件をもとに、問題文の運行計画を見てみます。

★往路(A営業所 ~ C地点まで)

 ・A営業所 - B地点 = 1:00(運転時間)

 ・B地点で荷積み   = 0:20(中断時間)

 ・B地点 - C地点  = 4:00(運転時間)

 ・C地点       = 1:20(中断時間)荷下ろし・休憩 

 A~C地点に行くまでにかかる運転時間が合計5時間になるのですが、その間に取得できた中断時間がB地点の20分のみになるので、連続運転時間の改善基準違反が見られます。  

参考になった数12

03

運行管理者が立てた運行計画について、問題を見ながら解説します。

選択肢1. 違反している

正しいです。

選択肢2. 違反していない

誤りです。

A地点からB地点までが1時間、B地点での荷積(中断時間20分)

B地点からC地点までが4時間、C地点での荷下ろしに1時間20分(運転中断時間)

連続運転が5時間あるのに対して運転中断時間が20分しか取れていないので違反となります。

まとめ

運行計画について、正しい知識を身につけましょう。

参考になった数2