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漢字のなりたち①

普段何気なしに使っている漢字ですが、ひとつひとつの漢字にも歴史があります。例えばヒトはどうして「人」と書くんだろう、と考えたことはありませんか。日本人なら一度は漢字の成り立ちについて疑問を抱いたことはあると思います。漢字の成り立ちはとても興味深いものです。漢字の成り立ちを知ることで、漢字を考え出した人達の非常に斬新な発想と、彼らの類まれなる努力を垣間見ることができるでしょう。

解字から学ぶ漢字

漢字のなりたちについて考えたことはありますか。
普段何気なく使っている漢字でも、なりたちを知るとまさに『目からうろこ』のような発見があるものです。

目という漢字が何を表わしているかご存知ですか。
この文字を横にしてみれば、「人間の目」に見えてきたりしないでしょうか。
それでも分からなければ、目という漢字を横にしてから、長方形の輪郭を両手の指でつまむようにして、左右に引きのばしてみてください。
目という漢字は、実は人間の目を四角形にして、さらに横を縦に表現したものです。

漢字を考え出した人たちの斬新な発想力に驚かされますね。

後漢の許慎の説文解字の本には、もっと詳しく漢字の成り立ちが記載されています。
以下は許慎の「説文解字」を尾崎雄二郎が譯注した著作「説文解字注」より、いくつかの漢字を取り上げて解字を見ていきます。

一という漢字について

*1「惟れ初め大極、道 一に於て立つ、天地を造分し、萬物を化成す」


大極とは*2「天地陰陽がまだ分かれない前の宇宙万物の本体」という意味です。つまり何もない状態から天と地を分けて、あらゆるものの存在を作り出したという意味です。
何もない空間に一を書いて上下を分けると、天と地に分かれますね。

「一」という漢字の部首は「一」です。漢字がそのまま部首になる漢字は全部で120字近くあります。

漢字がそのまま部首になる漢字の中で一番画数が少ないのが「一」、一番画数が多いのは「鼻」です。一から十までの漢字の部首は覚えておきましょう。

出典
*1「訓讀 説文解字注 金冊」 段 玉裁、尾崎雄二郎譯註 東海大学古典叢書 昭和56年2月25日初版発行 頁3
*2「精選版 日本国語大辞典」小学館 2006

二という漢字について

*3「高き也、此れ古文の上、指事也」

高いという意味です。古文(篆書以前の文字)の「丄」のこと。
指事とは*3「数や位置など、形を模写できない抽象的概念を表すために考案された漢字」
「一」から上に線を引くと「丄」みたいな字になりますよね。「丄」という字は篆書体の文字では「上」と書きます。篆書体の「上」から「二」という漢字ができました。現在の「上」という漢字は、古文(篆書以前の文字)ではにおいては別の「上」という漢字に似た文字があり、その漢字から成り立ちました。

指事とありますが、漢字の成り立ちは六書といって、象形、指事、会意、形声、転注、仮借の六つに分類されます。
それぞれの意味は「ブリタニカ国際大百科事典」に詳しく載っていたので以下に記します。



意味だけ聞いてみても分からないかもしれないので、具体的な例をあげます。

象形は分かりやすいと思います。例えば「文」という漢字は、土器に描いた模様からきました。つまり見た目を簡素化してそのまま形にした漢字です。

指事は上にあげたような「一」や「二」がそうです。

会意は例えば「辞」という漢字などがそうです。「辞」という漢字は、左側と右側の二つの字を組合せています。左側の「舌」みたいな字はもつれた糸を表わし、右側の「辛」という字は罪人に入れ墨をするという意味がありました。よって二つの字を組み合わせると、*5「裁判で罪を論じて、みだれを裁く言葉」という意味です。

「諦」という字は形成です。「帝」という字はテイと読みますよね。「諦」という字もテイと読みますので右側は声符、音符からきたのがわかると思います。

漢字事典をひくときは必ず成り立ちの項目にも目を通すようにしましょう。
また六書に興味がある人は、ぜひ「説文解字注」を読んでみてくださいね。

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