管理栄養士の過去問
第28回
社会・環境と健康 問1
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問題
第28回 管理栄養士国家試験 社会・環境と健康 問1 (訂正依頼・報告はこちら)
健康や予防の概念に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
- 疾病に罹患して病状が進行した段階でも、予防の概念を適用することができる。
- 食育活動は、特異的一次予防を目的としている。
- プライマリヘルスケアとは、患者が最初に接する医療の段階を指す。
- 二次予防とは、個人が自らの努力で健康を改善することを指す。
- WHOの健康の定義には、宗教的な概念が含まれている。
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この過去問の解説 (3件)
01
社会・環境と健康/社会と健康からの出題です。
予防はそれぞれの段階に応じて、次のように分けることができます。
一次予防:健康増進・健康教育・特異的発病予防
二次予防:早期発見・早期治療
三次予防:社会復帰・機能喪失防止
これに対応して、
1.正しい記載です。三次予防に相当するので、予防の概念を適用することができます。
2.食育活動は一次予防における健康教育に相当します。特異的予防には予防接種などが相当します。
3.プライマリヘルスケアとは、すべての人々が最高の健康を達成することを目的とした一次予防から三次予防までを包括した概念のことです。
4.二次予防は、疾患を早期に発見して重症化を予防することです。
5.WHOの健康の定義では、身体的・精神的・社会的に良好な状態を目指していて、宗教的な概念は含まれていません。
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02
1 疾病予防の概念のうち、疾病による能力低下の防止や後遺症の予防などは三次予防に該当します。
【疾病予防の概念】
一次予防;疾病前段階における健康増進
二次予防;疾病の初期における早期発見・早期治療
三次予防;疾病の後期における機能低下の防止、ADL・QOLの向上
2 食育活動は非特異的一次予防です。
特異的一次予防とは、病気の原因がはっきりとわかっている疾病に対しての一次予防であり予防接種やアレルゲン対策などが該当します。
3 プライマリケアについての記述です。
4 二次予防とは早期発見・早期治療による健康障害の悪化防止です。
5 WHO憲章の健康の定義には「健康とは、単に疾病がないとか、虚弱でないだけでなく身体的、精神的、社会的に完全に良好な状態である」とされており、宗教的な概念についての記述はありません。
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03
1:予防の概念とは、一次予防:健康増進と特異的予防、二次予防:早期発見と早期治療、三次予防:治療(悪化予防)とリハビリテーションです。
2:食育活動は、一次予防の健康増進に該当します。
3:プライマリヘルスケアでは、住民の積極的参加とその地域でまかなえる費用で運営されることの必要性がうたわれています。
4:二次予防とは、早期発見と早期治療です。
5:WHOの健康の定義とは「健康とは、身体的、精神的、社会的に完全によい状態(well-being)にあることで、単に疾病または虚弱でないということではない」というものです。
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