管理栄養士の過去問
第25回
臨床栄養学 問125
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問題
第25回 管理栄養士国家試験 臨床栄養学 問125 (訂正依頼・報告はこちら)
栄養アセスメントに関する組合せである。正しいのはどれか。
- 負の窒素出納 -------------------------- 体たんぱく質量の減少
- 血清トリグリセリド値の上昇 ----- 摂取エネルギー量の不足
- クレアチニン身長係数の増加 ----- 骨格筋量の減少
- 上腕筋囲の低下 ----------------------- 体脂肪量の減少
- 血中総リンパ球数の増加 ----------- 貯蔵鉄の減少
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この過去問の解説 (3件)
01
よって、体たんぱく質が減少しているとき(たんぱく質摂取量が少ないとき)窒素が体外へ出ていく(=負の窒素出納)がみられるということです。
正しい答えです。
2.血清トリグリセリド値の上昇がみられるときには、摂取エネルギー量が過剰なときです。
3.クレアチニン身長係数の増加がみられるときは、骨格筋量が増加しているときです。
クレアチニン身長係数とは、全身の骨格筋量を反映する指標です。
4.上腕筋囲の低下がみられるときは、骨格筋量の減少がみられるときです。
5.血中総リンパ球数の増加がみられるときは、免疫機能の亢進がみられるときです。
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02
2 血清トリグリセリドは、中性脂肪の摂取によって上昇するためエネルギー量の増加で上昇します。
3 クレアチニン身長係数は、24時間に排泄される尿中のクレアチニン量から骨格筋量の増減がわかります。よって、筋肉たんぱく量を示します。
クレアチニン量が多いほど、骨格筋が多いことになります。
4 上腕筋囲の低下は、骨格筋量の低下を示します。
5 血中総リンパ球は、免疫機能を反映します。栄養状態が悪いと低下、炎症などがあると上昇します。
鉄の貯蔵量はフェリチンが示します。
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03
2. トリグリセリドとは中性脂肪のことで、食後に高値となり、ピークは食後4~8時間です。肥満や糖尿病、高エネルギー食、脂肪肝等で高値がみられます。摂取エネルギーが不足しているわけではないので誤となります。
3. クレアチニン身長係数は24時間クレアチニン排出量を標準クレアチニン総排泄量で割ることで求めます。筋肉量や栄養吸収状態などがわかります。クレアチニン身長係数が増加すると、骨格筋量は増加するので誤となります。
4. 栄養状態の低下により筋肉の萎縮がみられるので、上腕筋囲により骨格筋の栄養状態を評価することができます。よって誤となります。
5. 血中総リンパ球数は、ウイルス感染などの感染症がある場合などに増加します。貯蔵鉄の減少はフェリチンの減少に反映されるので誤となります。
よって正解は、1. となります。
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