管理栄養士の過去問
第24回
栄養教育論 問117

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問題

第24回 管理栄養士国家試験 栄養教育論 問117 (訂正依頼・報告はこちら)

「標準的な健診・保健指導プログラム(確定版)」における保健指導に関する記述である。情報提供、動機づけ支援、積極的支援の3つに共通する支援内容として、正しいものの組合せはどれか。

  a 対象者が、自らの身体状況を健診結果から認識できるようにする。
  b 対象者が、自ら行動目標を立てることができるようにする。
  c 対象者が、自らの身体状況の変化をモニタリングできるようにする。
  d 対象者が、身近で活用できる社会資源を把握できるようにする。
  • aとc
  • bとc
  • aとd
  • cとd
  • aとb

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この過去問の解説 (4件)

01

生活習慣病の発病・重症化予防を目的とした特定健診・特定保健指導が平成20年4月より開始されている。
◎情報提供…生活習慣病の特性や生活習慣の改善に関する基本的な理解を支援する、健診結果の提供に合わせて、全員に個別のニーズ、生活習慣に即した情報提供を実施する。
◎動機づけ支援…生活習慣の改善に対する個別の目標を設定し、自助努力による行動変容が可能となるような動機づけを支援する。
◎積極的支援…準備段階にあわせて個別の目標を設定し、具体的で実現可能な行動の継続を支援する。

a.対象者が、自らの身体状況を健診結果から認識できるようにするのは情報提供、動機づけ支援、積極的支援である。

b.対象者が、自ら行動目標を立てることができるようにするのは、動機づけ支援と積極的支援である。

c.対象者が、自らの身体状況の変化をモニタリングできるようにするのは、動機づけ支援、積極的支援である。

d.対象者が、身近で活用できる社会資源を把握できるようにするのは情報提供、動機づけ支援、積極的支援である。

よって、3.aとdが正。

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02

正解は 3 です。

栄養教育論/ライフステージ・ライフスタイル別栄養教育の展開からの出題です。

標準的な検診・保健指導プログラムにおいて
情報提供とは、特定検診の結果通知表送付時に行い、自らの身体状況を認識するとともに、健康な生活習慣の重要性に対する理解と関心を深め、生活習慣を見直すきっかけとなるよう、基本的な情報を提供することです。
動機づけ支援とは、生活習慣の改善のための取り組みに係る動機づけ支援を行うことで、対象者が自らの健康状態を自覚し、生活習慣の改善のための自主的な取り組みを継続的におこなうことができるようになることを目的としています。
積極的支援では、生活習慣の改善のための、対象者による主体的なと取り組みに資する適切な働きかけを相当な期間継続して行います。

a:すべてにあてはまります。

b:情報提供にはあてはまりません。

c:情報提供にはあてはまりません。

d:すべてにあてはまります。
したがってaとdの組み合わせである 3 が正解とわかります。

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03

特定保健指導は動機付け支援、積極的支援に当てはまる人を対象とします。

b.動機付け支援、積極的支援では行動目標を立てることができるようにします。

c.動機付け支援、積極的支援では身体状況の変化をモニタリングできるようにします。

aとdは情報提供、動機付け支援、積極的支援にも当てはまります。

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04

正解は 3 です。

・情報提供…生活習慣病の特性や生活習慣の改善に関する基本的な理解ができるように、また、健診結果が示す自身の健康状態について理解ができるように、年に1度健診結果送付時にパンフレットなどで情報提供を行います。基本的には受診者全員に行います。

・動機付け支援…自身の健康状態を自覚し、生活習慣の改善に対する個別の「行動目標」を設定します。自身の努力による行動変容が可能になるような動機付けを支援します

・積極的支援…自身の健康状態を自覚し、生活習慣の改善に対する具体的で実現可能な「行動目標」を設定します。その目標を継続して実行できるように支援します


a…どの対象者にも健診結果が示す自身の健康状態について理解ができるように支援するため正しいです。
b…行動目標を立てるのは「動機付け支援」「積極的支援」の対象者です。
c…身体状況の変化をモニタリングするのは「動機付け支援」「積極的支援」の対象者です。
d…身近で活用できる社会資源は生活習慣の改善に関する事項であり、どの対象者にも理解をしてほしい部分になるため正しいです。

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