管理栄養士の過去問
第36回
午前の部 問96

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問題

第36回 管理栄養士国家試験 午前の部 問96 (訂正依頼・報告はこちら)

習慣的な持久的運動による生理的変化に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
  • インスリン抵抗性は、増大する。
  • 血中HDLコレステロール値は、低下する。
  • 安静時血圧は、上昇する。
  • 骨密度は、低下する。
  • 最大酸素摂取量は、増加する。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 5 です。

習慣的な持久的運動は体に良い生理的変化を引き起こします

持久的運動によって最大酸素摂取量は増加し、持久力が増加します。

1:インスリン抵抗性は減少します。

2:血中HDLコレステロール値は上昇します。

3:安静時血圧は低下します。

4:骨密度は増加します。

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02

習慣的な持久的運動をすることで、どのような変化が見られるのか、理解を深めましょう。

選択肢1. インスリン抵抗性は、増大する。

インスリン抵抗性は、減少します。

有酸素運動をすることによって、グルコースが細胞内へ取り込まれるため、インスリンの感受性は高まります。

選択肢2. 血中HDLコレステロール値は、低下する。

血中HDLコレステロール値は、上昇します。

習慣的な有酸素運動は、中性脂肪を減らしHDL−コレステロールを増大させます。

選択肢3. 安静時血圧は、上昇する。

習慣的な有酸素運動により1回拍出量が増大するため、安静時血圧は低下します。

選択肢4. 骨密度は、低下する。

骨密度は、増加します。

骨は、運動などで負荷をかけると強くなります。

選択肢5. 最大酸素摂取量は、増加する。

正しいです。

最大酸素摂取量は、増加します。

最大酸素摂取量とは、1分間に体内に取り込まれる酸素の最大量のことを指します。

エネルギー生産量が多いほど、長く体を動かすことができます。

まとめ

習慣的な有酸素運動は、身体にとって良い変化を起こします。

有酸素運動によって、改善される状態を理解しておきましょう。

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03

習慣的な持久的運動による生理的変化としてインスリン抵抗性の上昇、2型糖尿病の予防、炎症の軽減、肥満の予防、心血管疾患発症リスクを軽減などが挙げられます。

選択肢1. インスリン抵抗性は、増大する。

インスリン抵抗性は、低下します。

習慣的な持久的運動によって筋肉量が増えることでインスリンの効果が高まり、血糖値は下がりやすくなることでインスリン抵抗性は、低下します。

選択肢2. 血中HDLコレステロール値は、低下する。

血中HDLコレステロール値は、上昇します。

習慣的な持久的運動によって血中HDLコレステロール値は上昇し、血中トリグリセリド値は低下します。

選択肢3. 安静時血圧は、上昇する。

安静時血圧は低下します。

習慣的な持久的運動によって血管内皮細胞を刺激して血管が柔らかくなります。

柔らかくなった血管により血流がやわらぎ、血圧が低下します。

選択肢4. 骨密度は、低下する。

骨密度は上昇します。

骨密度を高める運動として有酸素運動・ウォーキング・筋力トレーニングなど骨に刺激が加わる運動により骨密度は上昇します。

選択肢5. 最大酸素摂取量は、増加する。

正しいです。

最大酸素摂取量は心臓のポンプ機能や血液運搬、骨格筋、肺拡散能力などが関連します。

習慣的な持久的運動によって最大酸素摂取量は平均して10~20%向上します。

まとめ

習慣的な持久的運動による生理的変化について理解しておきましょう。

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