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精神保健福祉士の過去問 第19回(平成28年度) 地域福祉の理論と方法 問117

問題

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介護保険制度と地域福祉に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
   1 .
「生活支援コーディネーター」(地域支え合い推進員)は、専門職として社会福祉協議会に配置されなければならない。
   2 .
包括的支援事業の中には、地域包括支援センター以外の主体にも委託できるものがある。
   3 .
地方公共団体は、被保険者が住み慣れた地域で自立生活を営めるよう、その求めに応じて居住先を確保しなければならない。
   4 .
「新しい総合事業」(介護予防・生活支援サービス事業)は、単一の主体が独占的にサービスを提供することが想定されている。
   5 .
市町村が地域ケア会議を開催する際には、当該地域の住民を参加させなければならない。
( 第19回(平成28年度) 精神保健福祉士国家試験 地域福祉の理論と方法 問117 )
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この過去問の解説 (3件)

14
正解は2です。

1.生活支援コーディネーターには特定の資格要件は定められておらず、地域包括支援センターとの連携を前提とした上で、地域の実情に応じた多様な配置が可能となっています。

2.包括的支援事業の中には、在宅医療・介護の連携推進、生活支援体制整備事業、認知症総合支援事業のように、地域包括支援センター以外の主体にも委託できるものがあります。

3.被保険者が住み慣れた地域で自立生活を営めるような施策を推進するように努めなければいけませんが、居住先を確保しなければならないという規定は介護保険制度にはありません。

4.新しい総合事業は、地域の多様な主体を活用することが想定されています。

5.地域ケア会議は専門職が中心となります。民生委員が参加することもありますが、住民を参加させなければならないといった規定はありません。

付箋メモを残すことが出来ます。
8
1.誤り。生活支援コーディネーターは高齢者のニーズと地域資源のマッチングを行います。
配置は地域包括支援センターとの連携を前提とした上で配置先・人数は限定せず地域の実情に応じて行います。

2.正しい。
包括的支援事業には
(1)介護予防ケアマネジメント
(2)総合相談支援
(3)権利擁護
(4)ケアマネジメント支援があります。
(1)の介護予防ケアマネジメントは包括以外の主体にも委託が出来ます。

3.誤り。「介護保険法 第5条3 住み慣れた地域で日常生活を営むことができるように(略)地域における自立した日常生活のための施策を医療及び居住に関する施策との有機的な連携を図りつつ包括的に推進するよう努めなければならない」と書かれています。居住先の確保は書かれていません。

4.誤り。新しい総合事業は地域の実情に応じて様々な主体が参加することを目指しています。

5.誤り。地域ケア会議の参加者は専門職(ケアマネ、サービス事業所・NPO・ボランティア)が参加することもあります。住民参加は義務ではありません。

以上により選択肢2が正解となります。

2

介護保険制度と地域福祉に関する問題です。

選択肢1. 「生活支援コーディネーター」(地域支え合い推進員)は、専門職として社会福祉協議会に配置されなければならない。

不適切です。

生活支援コーディネーターの配置は、各市町村の地域の状況に応じて決められるため、社会福祉協議会への配置は義務とされていません。

選択肢2. 包括的支援事業の中には、地域包括支援センター以外の主体にも委託できるものがある。

適切です。

包括的支援事業の中でも、在宅介護・介護連携推進事業や認知症総合支援などは地域包括支援センター以外に委託する事が可能です。

選択肢3. 地方公共団体は、被保険者が住み慣れた地域で自立生活を営めるよう、その求めに応じて居住先を確保しなければならない。

不適切です。

国や地方公共団体は、高齢者の居住の安定確保のために必要な施策を講ずるよう努めなければならないと定められていますが、求めに応じた居住先の確保までは定められていません。

選択肢4. 「新しい総合事業」(介護予防・生活支援サービス事業)は、単一の主体が独占的にサービスを提供することが想定されている。

不適切です。

新しい総合事業はその地域の実情に合わせ、様々な事業所がサービスを提供する事が想定されています。

選択肢5. 市町村が地域ケア会議を開催する際には、当該地域の住民を参加させなければならない。

不適切です。

地域ケア会議は、その会議の目的に合わせて参加者を調整する事と定められており、当該地域の住民の参加は必須とされていません。

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