精神保健福祉士の過去問
第16回(平成25年度)
精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問47

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問題

第16回(平成25年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問47 (訂正依頼・報告はこちら)

精神保健福祉士の地域を基盤とした支援に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
  • 地域における精神科救急サービスのシステムとして、包括型地域生活支援(ACT)チームを活用する。
  • 精神障害者と市民との橋渡しを行う存在として、精神保健福祉ボランティアの養成を行う。
  • 専門職による支援を補完するものとして、ソーシャルサポートネットワークを活用する。
  • 谷中輝雄が提唱した「ごく当たり前の生活」を実現するために、一般的な生活習慣の獲得を目指したプログラムを実践する。
  • コミュニティソーシャルワークの視点に立って、地域の問題点を明らかにする地区診断を行う。

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は2です。

1.精神科救急サービスのシステムとして存在するのは、精神科救急情報センターです。包括型地域生活支援(ACT)チームは精神科救急サービスのシステムではありません。

2.精神障害者と市民との橋渡しを行う存在として、精神保健福祉ボランティアの養成を行うことは、地域を基盤とした支援といえます。

3.ソーシャルサポートネットワークは、フォーマルネットワークとインフォーマルネットワークを統合したものです。専門職による支援はフォーマルネットワークにあたるため、それを補完するものとしては、ソーシャルサポートネットワークではなく、インフォーマルネットワークが適切です。

4.谷中輝雄が提唱した「ごく当たり前の生活」は、ありのままの生活を認めようとするものです。生活習慣の獲得を目指すものではありません。

5.コミュニティソーシャルワークとは、地域のサービスや資源を活用することで、地域住民の援助を行うことをいいます。地区診断は、コミュニティオーガニゼーションや公衆衛生で用いられる言葉です。

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02

正解は2です。

他の選択肢は以下のとおりです。

1→包括型地域生活支援チームではなく、精神科救急情報センターの活用です。

3→ソーシャルサポートネットワークではなく、包括地域生活支援チームの活用です。

4→一般的な生活習慣の獲得を目指したプログラムではなく、「安心の場」となるような生活支援やセルフヘルプ活動です。

5→「地区診断」が誤りで、「地域診断」が正しいことばです。

地区診断とは、市町村などの一定の地域における住民の健康状態や生活状況、環境などのデータを収集して地域住民の健康にかかわる問題点を明らかにするとともに、その健康問題の発生する要因を推定して対策を立てることです。

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