薬剤師の過去問
第99回
必須問題 問1
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問題
薬剤師国家試験 第99回 必須問題 問1 (訂正依頼・報告はこちら)
塩化ナトリウム結晶中で働く相互作用にうち主要なものはどれか。1つ選べ。
- ロンドン(分散)力
- 水素結合
- 静電相互作用
- 疎水性相互作用
- 双極子-双極子相互作用
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この過去問の解説 (3件)
01
塩化ナトリウム(NaCl)結晶中のイオンのように陽イオン(Na⁺)と、陰イオン(Cl⁻)との間に働く力をクーロン力といい、そのクーロン力による相互作用を静電相互作用とよびます。
1:ロンドン(分散)力とは、分子内電子雲のゆらぎにより生じた瞬間双極子が、他方の無極性分子にも双極子を誘起させる事ではたらく引力です。
無極性分子におけるファンデルワールス相互作用の大部分を占めます。
2:水素結合とは、電気陰性度が非常に大きいF、O、Nなどの原子と直接結合し、部分的正電荷(δ⁺)を帯びた水素原子と、部分的負電荷(δ⁻)を帯びたF、O、Nなどの原子間に働く相互作用をいいます。
ファンデルワールス力などより結合力が強いのが特徴です。
4:疎水性相互作用とは、水溶液中に存在する疎水分子が、水を避けて集まろうとし、疎水分子間に弱い引力が働いているように見える作用をいいます。
5:双極子-双極子相互作用とは、極性分子(永久双極子)が互いに接近したとき、一方の分子のδ⁺と他方の分子のδ⁻が引き合うときに起こる相互作用をいいます。
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02
2.水素結合は、電気陰性度が高いハロゲンなどと結合することで水素が陽性に荷電します。荷電した水素は他の電気陰性度が高い元素と相互作用を生じます。これを水素結合いい、H2Oが代表例です。
3(正解).Naはアルカリ金属、Clはハロゲン属なので荷電することで安定化する性質があります。従って、塩化ナトリウムはそれぞれNa+とCl-に荷電することでクーロン力による静電相互作用が働きます。荷電が強いほどこの働きは強いです。
4.疎水性相互作用は、難溶性分子が水を避けて集まる作用を言います。代表例は細胞膜(脂質二重層)です。
5.双極子-双極子相互作用は極性を持つ分子の陽性と陰性の間に起こる相互作用です。
一般的には荷電が伴う相互作用が強いです。
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03
2.水素結合は、電気陰性度が高いハロゲンなどと結合することで水素が陽性に荷電します。荷電した水素は他の電気陰性度が高い元素と相互作用を生じます。これを水素結合いい、H2Oが代表例です。
3.Naはアルカリ金属、Clはハロゲン属なので荷電することで安定化する性質があります。従って、塩化ナトリウムはそれぞれNa+とCl-に荷電することでクーロン力による静電相互作用が働きます。荷電が強いほどこの働きは強いです。
4.疎水性相互作用は、難溶性分子が水を避けて集まる作用を言います。代表例は細胞膜(脂質二重層)です。
5.双極子-双極子相互作用は極性を持つ分子の陽性と陰性の間に起こる相互作用です。
一般的には荷電が伴う相互作用が強いです。
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