薬剤師の過去問
第99回
必須問題 問53

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問題

薬剤師国家試験 第99回 必須問題 問53 (訂正依頼・報告はこちら)

図のように錠剤の上部が剥離する打錠障害はどれか。1つ選べ。
問題文の画像
  • キャッピング
  • スティッキング
  • スラッギング
  • バインディング
  • ケーキング

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この過去問の解説 (3件)

01

正解:1

1 キャッピングとは錠剤の上部が帽子のように剥離してしまうことを意味します。潤沢剤の過剰、水分不足などによって起こります。

2 スティッキングとは錠剤の上面が傷つく現象のことです。

3 スラッギングとは打錠障害ではなく乾式造粒の一つです。

4 バインディングとは錠剤の側面が傷つく現象のことです。

5 ケーキングとは打錠障害ではなく、吸湿した結果、固結し沈積層ができる現象のことです。

参考になった数2

02

正解【1】キャッピング

1.キャッピングは錠剤の上下が剥がれる現象です。錠剤に打圧が均等にかからないときに起こります。

2.スティッキングは杵(きね)に錠剤の一部が付着し、錠剤の一部が剥がれる現象です。滑沢剤不足や打圧不足などが原因として挙げられます。

3.スラッギングは乾式造粒のひとつで、そもそも打錠障害ではありません。

4.バインディングは臼壁での摩擦で錠剤側面に傷が入る現象です。スティッキングと同じで、滑沢剤不足や打圧不足が原因です。

5.ケーキングは吸湿した薬剤が固結する現象です。そもそも打錠障害ではありません。

参考になった数1

03

正解【1】キャッピング
1.錠剤の割れの一種です。錠剤の上面、下面にひびが生じ、キャップ(帽子)が脱ぐときのように剥離する現象です。

2.錠剤の圧縮の過程で、表面に粉末や顆粒が付着し、錠剤の一部が欠損、損傷する現象です。

3.乾式造粒の形式です。打錠障害ではありません。

4.圧縮中に粉末や顆粒と臼壁面の摩擦が大きすぎる事によって、縦状の傷が生じる現象です。

5.懸濁剤において沈降粒子どうしが固結すると沈積層ができる現象です。よって 打錠障害ではありません

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