1級土木施工管理技士 過去問
平成25年度 択一式
問94 ((旧)平成25年〜27年度 問94)

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問題

1級土木施工管理技士試験 平成25年度 択一式 問94((旧)平成25年〜27年度 問94) (訂正依頼・報告はこちら)

既設構造物に近接して基礎工事を実施する場合の周辺地盤への影響対策に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 既製杭の施工本数が多い場合は、杭打ちの順序を工夫し、できるだけ既設構造物から遠い地点から杭を打設し、地盤の側方移動の影響を軽減する。
  • リバース杭の施工において地下水位以下を掘削する際には、地下水位より一定の高さで水頭を確保し、孔壁などの崩壊を防ぐ。
  • オープンケーソンの施工においてエアージェットや水ジェットによる摩擦低減対策は、周辺地盤を緩める可能性が高いので極力避ける。
  • 掘削を伴った杭の施工において掘削途中での中断や掘削後に長時間そのまま放置することは、孔壁崩壊や周辺地盤を緩ませることもあるので、掘削から杭施工まで連続して行う。

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この過去問の解説 (3件)

01

1 . 既製杭の施工本数が多い場合は、杭打ちの順序を工夫し、できるだけ既設構造物から近い地点から杭を打設し、地盤の側方移動の影響を軽減します。
よって、1は適当ではありません。

2 . リバース杭の施工において地下水位以下を掘削する際には、地下水位より一定の高さで水頭を確保し、孔壁などの崩壊を防ぎます。
よって、2は適当です。

3 . オープンケーソンの施工においてエアージェットや水ジェットによる摩擦低減対策は、周辺地盤を緩める可能性が高いので極力避けます。
よって、3は適当です。

4 . 掘削を伴った杭の施工において掘削途中での中断や掘削後に長時間そのまま放置することは、孔壁崩壊や周辺地盤を緩ませることもあるので、掘削から杭施工まで連続して行います。
よって、4は適当です。

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02

正解は 1 です。
杭打設は中央から外周へ向かい打設することが原則となります。

その他の選択肢は下記の通りです。

2 リバース杭の施工において地下水位以下を掘削する際には,地下水位より一定の高さで水頭を確保し,孔壁などの崩壊を防ぐ。は適当です。

3 オープンケーソンの施工においてエアージェットや水ジェットによる摩擦低減対策は,周辺地盤を緩める可能性が高いので極力避ける。は適当です。

4 掘削を伴った杭の施工において掘削途中での中断や掘削後に長時間そのまま放置することは,孔壁崩壊や周辺地盤を緩ませることもあるので,掘削から杭施工まで連続して行う。は適当です。

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03

既設構造物に近接して基礎工事を行う場合、施工による周辺地盤の変形や既設構造物への影響を最小限に抑えることが重要です。杭打ちや掘削などの施工手順や施工方法を適切に計画し、周辺地盤の安全性を確保する必要があります。

選択肢1. 既製杭の施工本数が多い場合は、杭打ちの順序を工夫し、できるだけ既設構造物から遠い地点から杭を打設し、地盤の側方移動の影響を軽減する。

「既製杭の施工本数が多い場合は、できるだけ既設構造物から遠い地点から杭を打設する」という記述は不適当です。

近接杭から打設することで、周辺地盤の側方移動や支持力低下の影響を受けにくくなります。

遠い地点から打つと、近接部分の地盤が後から影響を受けるため、既設構造物に損傷を与えるリスクが高まります。

選択肢2. リバース杭の施工において地下水位以下を掘削する際には、地下水位より一定の高さで水頭を確保し、孔壁などの崩壊を防ぐ。

リバース杭施工時の地下水管理 → 適切

選択肢3. オープンケーソンの施工においてエアージェットや水ジェットによる摩擦低減対策は、周辺地盤を緩める可能性が高いので極力避ける。

オープンケーソンで摩擦低減対策を極力避ける → 適切

選択肢4. 掘削を伴った杭の施工において掘削途中での中断や掘削後に長時間そのまま放置することは、孔壁崩壊や周辺地盤を緩ませることもあるので、掘削から杭施工まで連続して行う。

掘削途中で放置せず連続施工 → 適切

まとめ

既設構造物に近接する杭打ちでは、既設構造物に近い杭から先に施工することが基本。

掘削や杭施工の中断を避け、地下水位管理や摩擦低減対策も含めて、周辺地盤の安定を最優先に施工計画を立てる。

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