1級土木施工管理技術の過去問
平成26年度
(旧)平成25年〜27年度 問36

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問題

1級土木施工管理技術検定学科試験 平成26年度 問36 (訂正依頼・報告はこちら)

山岳工法によるトンネルの掘削工法に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
  • 補助ベンチ付き全断面工法は、全断面工法では施工が困難となる地山において、ベンチを付けることにより切羽の安定をはかるとともに、上半、下半の同時施工により掘削効率の向上をはかるものである。
  • 側壁導坑先進工法は、ベンチカット工法で側壁脚部の地盤支持力が不足する場合、及び土被りが小さい土砂地山で地表面沈下を抑制する必要のある場合に適用される。
  • 中壁分割工法は、左右どちらか片側半断面を先進掘削し、掘削途中で各々のトンネルが閉合された状態で掘削されることが多く、切羽の安定性の確保とトンネルの変形や地表面沈下の抑制に有効である。
  • ショートベンチカット工法は、全断面では切羽が自立しないが、地山が安定していて、断面閉合の時間的制約がなく、ベンチ長を自由にできる場合に適用する。

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この過去問の解説 (2件)

01

1.設問のとおりです。トンネル掘削方式の一つで,トンネルの完成断面となる形状(全断面)を一度に掘削する方式が全断面方式です。補助ベンチ付き全断面工法は底部を残して切葉の安定を図る掘削する方式です。

2. 設問のとおりです。側壁導坑先進工法はトンネルの壁面部分から掘り進め、矢板工法・NATM工法によって側壁を築いてから全面を掘削する方法です。湧水などで軟弱な地質に適応できます。

3. 中壁分割工法は片側半断面を掘削し、断面を仮閉合することによって、変形や沈下を防ぐ工法です。

4. 誤りです。ショートベンチカットは一般的に多く用いられる工法で、ベンチ長さはトンネル直径の5倍以下とされています。また、ミニベンチカットはベンチ長さをトンネル径以下し、早期に閉合を必要とする場合に用いられます。「断面閉合の時間的制約がなく,ベンチ長を自由にできる」の部分が誤りです。

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02

山岳工法によるトンネル掘削工法に関する問題です。

ここでは、「補助ベンチ付き全断面工法」「側壁導坑先進工法」「中壁分割工法」「ショートベンチカット工法」が出てきています。

1.適当です。

 「補助ベンチ付き全断面工法」は本文の通りです。

2.適当です。

 「側壁導坑先進工法」は本文の通りです。

3.適当です。

 「中壁分割工法」は本文の通りであり、切羽の安定性の確保と

 トンネルの変形や地表面沈下の抑制に有効です。

4.適当ではありません。

 本文はベンチカット工法のうち、「ロングベンチカット工法」について

 述べています。

 ベンチカット工法には他に一般的に多く用いられ、

 ベンチ長さをトンネル直径の5倍以下とする「ショートベンチカット工法」、

 ショートベンチカット工法より内部変位抑制し、

 早期に閉合が必要となる場合に用いられ、ベンチ長さはトンネル径以下となる

 「ミニベンチカット工法」があります。

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