1級土木施工管理技術の過去問
平成29年度
選択問題 問5

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問題

1級土木施工管理技術検定学科試験 平成29年度 選択問題 問5 (訂正依頼・報告はこちら)

道路土工に用いられる軟弱地盤対策工法に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 圧密・排水工法は、地盤の排水や圧密促進によって地盤の強度を増加させることにより、道路供用後の残留沈下量の低減をはかることなどを目的とするもので、緩速載荷工法などがある。
  • 締固め工法は、地盤に砂などを圧入又は動的な荷重を与え地盤を締め固めることにより、液状化の防止や沈下量の低減をはかることなどを目的とするもので、サンドマット工法などがある。
  • 固結工法は、セメントなどの添加材を土と混合し、化学反応を利用して地盤の固結をはかることなどを目的とするもので、表層混合処理工法などがある。
  • 荷重軽減工法は、土に比べて軽量な材料で盛土などを構築し地盤中の応力増加を軽減することにより、粘性土層の沈下量の低減をはかることなどを目的とするもので、軽量盛土工法などがある。

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は「締固め工法は、地盤に砂などを圧入又は動的な荷重を与え地盤を締め固めることにより、液状化の防止や沈下量の低減をはかることなどを目的とするもので、サンドマット工法などがある。」です。

選択肢1. 圧密・排水工法は、地盤の排水や圧密促進によって地盤の強度を増加させることにより、道路供用後の残留沈下量の低減をはかることなどを目的とするもので、緩速載荷工法などがある。

設問の通りです。盛土の立ち上がりを漸増していく方法と、一時盛土を休止し、地盤の強度増加した後に次の盛土を立ち上げる方法があります。

選択肢2. 締固め工法は、地盤に砂などを圧入又は動的な荷重を与え地盤を締め固めることにより、液状化の防止や沈下量の低減をはかることなどを目的とするもので、サンドマット工法などがある。

誤りです。本肢の場合にはサンドマット工法ではなく、サンドコンパクション工法を採用します。

選択肢3. 固結工法は、セメントなどの添加材を土と混合し、化学反応を利用して地盤の固結をはかることなどを目的とするもので、表層混合処理工法などがある。

設問の通りです。表層混合処理工法は、表層地盤にセメントや石灰などの固化材を混合する地盤改良工法です。

選択肢4. 荷重軽減工法は、土に比べて軽量な材料で盛土などを構築し地盤中の応力増加を軽減することにより、粘性土層の沈下量の低減をはかることなどを目的とするもので、軽量盛土工法などがある。

設問の通りです。軽量盛土工法は一般的な盛土材料である土砂の3/4~1/100程度の重量しかない軽量な盛土材を用いる工法です。

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02

正解は「締固め工法は、地盤に砂などを圧入又は動的な荷重を与え地盤を締め固めることにより、液状化の防止や沈下量の低減をはかることなどを目的とするもので、サンドマット工法などがある。」です。

選択肢1. 圧密・排水工法は、地盤の排水や圧密促進によって地盤の強度を増加させることにより、道路供用後の残留沈下量の低減をはかることなどを目的とするもので、緩速載荷工法などがある。

設問通りです。

圧密・排水工法は、地盤の排水や圧密促進によって地盤の強度を増加させる工法です。

代表的な圧密・排水工法は、緩速載荷工法やサンドドレーン工法などがあります。

選択肢2. 締固め工法は、地盤に砂などを圧入又は動的な荷重を与え地盤を締め固めることにより、液状化の防止や沈下量の低減をはかることなどを目的とするもので、サンドマット工法などがある。

誤りです。

締固め工法は、地盤に砂などを圧入又は動的な荷重を与え地盤を締め固めることにより、

液状化の防止や沈下量の低減をはかる工法です。

代表的な締固め工法は、

サンドコンパクションパイル工法や静的締固め砂杭工法などがあります。

選択肢3. 固結工法は、セメントなどの添加材を土と混合し、化学反応を利用して地盤の固結をはかることなどを目的とするもので、表層混合処理工法などがある。

設問通りです。

固結工法は、セメントや石灰などの添加材を土と混合し、

化学反応を利用して地盤の水分の固結をはかる工法です。

代表的な工法は、表層混合処理工法や深層混合処理工法などがあります。

選択肢4. 荷重軽減工法は、土に比べて軽量な材料で盛土などを構築し地盤中の応力増加を軽減することにより、粘性土層の沈下量の低減をはかることなどを目的とするもので、軽量盛土工法などがある。

設問通りです。

荷重軽減工法は、発泡スチロールなどの土に比べて軽い材料で盛土を構築する工法です。

代表的な工法は、軽量盛土工法や発泡スチロールブロック工法などがあります。

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