1級土木施工管理技士 過去問
平成29年度 択一式
問6 (選択問題 問6)

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問題

1級土木施工管理技士試験 平成29年度 択一式 問6(選択問題 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

コンクリートに使用する細骨材に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
  • JISに規定されている「コンクリート用スラグ骨材」に適合したスラグ細骨材は、ガラス質で粒の表面組織が滑らかであるため、天然産の細骨材よりも保水性が小さい。
  • コンクリート表面がすりへり作用を受ける場合においては、受けない場合に比べて、細骨材に含まれる微粒分量を大きくする方がよい。
  • アルカリシリカ反応に対して耐久的なコンクリートとするために、安定性損失質量の小さい細骨材を用いる方がよい。
  • 細骨材の骨材粒子が多孔質であると、これを用いたコンクリートの耐凍害性は向上する。

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この過去問の解説 (2件)

01

コンクリートに使用する細骨材に関する問題です。

選択肢1. JISに規定されている「コンクリート用スラグ骨材」に適合したスラグ細骨材は、ガラス質で粒の表面組織が滑らかであるため、天然産の細骨材よりも保水性が小さい。

設問の通りです。コンクリートの耐久性に影響を与える有機不純物や粘土、貝殻などを含まないこと、品質のばらつきが少ないこと、アルカリ骨材反応による膨張が認められないことなどの特長があります。

選択肢2. コンクリート表面がすりへり作用を受ける場合においては、受けない場合に比べて、細骨材に含まれる微粒分量を大きくする方がよい。

誤りです。細骨材に含まれる微粒分量を少なくすれば、コンクリート表面がすりへり、作用を抑えることができます。

選択肢3. アルカリシリカ反応に対して耐久的なコンクリートとするために、安定性損失質量の小さい細骨材を用いる方がよい。

誤りです。骨材の安定性試験はアルカリシリカ反応ではなく、凍害対策のために行います。

選択肢4. 細骨材の骨材粒子が多孔質であると、これを用いたコンクリートの耐凍害性は向上する。

誤りです。細骨材の骨材粒子が多孔質の場合、耐凍害性は低下します。

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02

正解は「JISに規定されている「コンクリート用スラグ骨材」に適合したスラグ細骨材は、ガラス質で粒の表面組織が滑らかであるため、天然産の細骨材よりも保水性が小さい。」です。

選択肢1. JISに規定されている「コンクリート用スラグ骨材」に適合したスラグ細骨材は、ガラス質で粒の表面組織が滑らかであるため、天然産の細骨材よりも保水性が小さい。

設問通りです。

スラグ細骨材は、ガラス質で粒の表面組織が滑らかなので、

天然産(岩や岩塊)の細骨材よりも保水性や吸水性が小さいです。

選択肢2. コンクリート表面がすりへり作用を受ける場合においては、受けない場合に比べて、細骨材に含まれる微粒分量を大きくする方がよい。

誤りです

表面がすりへり作用を受ける場合においては、細骨材に含まれる微粒分量を小さくします。

選択肢3. アルカリシリカ反応に対して耐久的なコンクリートとするために、安定性損失質量の小さい細骨材を用いる方がよい。

誤りです。

アルカリシリカ反応に対して耐久的なコンクリートとするために、

アルカリシリカ反応に対して無害と判定された細骨材を使用します。

選択肢4. 細骨材の骨材粒子が多孔質であると、これを用いたコンクリートの耐凍害性は向上する。

誤りです

細骨材の骨材粒子が多孔質であると、

コンクリートの耐凍害性は低下します。

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