1級土木施工管理技術の過去問
平成30年度
選択問題 問24

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問題

1級土木施工管理技術検定学科試験 平成30年度 選択問題 問24 (訂正依頼・報告はこちら)

砂防えん堤の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 砂防えん堤の基礎部が砂礫の場合で基礎仕上げ面に大転石が存在するときは、半分が地下にもぐっていると予想されるものは取り除く必要はない。
  • 高さ15m以上の砂防えん堤で、基礎岩盤のぜい弱部が存在する場合は、コンクリートでの置き換えやグラウチングによって力学性質を改善するなどの対応を行う必要がある。
  • 高さ15m以上の砂防えん堤で、基礎岩盤のせん断摩擦安全率が不足する場合は、えん堤の底幅を広くしたり、カットオフを設けるなどの対応を行う必要がある。
  • 砂防えん堤の基礎部が砂礫の場合は、ドライワークが必要で水替えを十分に行い、水中掘削は行ってはならない。

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この過去問の解説 (1件)

01

「砂防えん堤」の「施工」に関する問題です。

「砂防えん堤」とは渓流に設置するもので、土石流による災害を防ぐ働きや

 土砂を貯めて渓流の勾配を緩やかにしたり、一度に大量の土砂が下流に

 流出することを防ぐ働きがあります。

1.適当ではありません。

 正しくは、砂防えん堤の基礎部が「砂礫」の場合で「基礎仕上げ面に

 大転石が存在する」ときは、その「3分の2以上」が地下にもぐっている

 と予想されるものは、「水洗い」を行い、コンクリートで「巻き込み処理」

 をします。

2.適当です。

 「高さ15m以上」の砂防えん堤で、「基礎岩盤のぜい弱部が存在する」場合は、

 コンクリートでの「置き換え」や「グラウチング」(ひび割れや隙間に

 モルタルやセメントを充填する)によって力学性質を改善するなどの

 対応を行う必要があります。

3.適当です。

 「高さ15m以上」の砂防えん堤で、「基礎岩盤のせん断摩擦安全率が不足」

 する場合は、えん堤の底幅を広くしたり、カットオフ(止水壁)を設ける

 などの対応を行う必要があります。

4.適当です。

 本文の通りです。砂防えん堤の「基礎部が砂礫」の場合は、

 ドライワーク(主に水中ポンプでの排出)が必要で水替えを十分に行い、

 水中掘削は行ってはいけません。  

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