1級土木施工管理技術の過去問
令和5年度
必須問題 問26

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問題

1級土木施工管理技術検定学科試験 令和5年度 必須問題 問26 (訂正依頼・報告はこちら)

工程管理に用いられる各工程表の特徴に関する下記の文章中の(   )の(イ)〜(ニ) に当てはまる語句の組合せとして、適当なものは次のうちどれか。

・座標式工程表は、一方の軸に工事期間を、他の軸に工事量等を座標で表現するもので、( イ )工事では工事内容を確実に示すことができる。
・グラフ式工程表は、横軸に工期を、縦軸に各作業の( ロ )を表示し、予定と実績の差を直視的に比較でき、施工中の作業の進捗状況もよくわかる。
・バーチャートは、横軸に時間をとり各工種が時間経過に従って表現され、作業間の関連がわかり、工期に影響する作業がどれであるか( ハ )。
・ネットワーク式工程表は、1つの作業の遅れや変化が工事全体の工期にどのように影響してくるかを( ニ )。
  • イ:路線に沿った  ロ:出来高比率  ハ:は掴みにくい  ニ:正確に捉えることができる
  • イ:平面的に広がりのある  ロ:工事費構成率  ハ:も掴みやすい  ニ:把握することは難しい
  • イ:平面的に広がりのある  ロ:出来高比率  ハ:は掴みにくい  ニ:正確に捉えることができる
  • イ:路線に沿った  ロ:工事費構成率  ハ:も掴みやすい  ニ:把握することは難しい

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題を解くポイントは、工程表の種類とそれぞれの特徴を把握することです。

工程管理において、工事内容や進捗状況を視覚的に把握するために、

各工程表がどのように活用されるか理解することが重要です。

選択肢1. イ:路線に沿った  ロ:出来高比率  ハ:は掴みにくい  ニ:正確に捉えることができる

適当です。

座標式工程表は、特に「路線に沿った」工事で適しており、出来高比率を

表示することで進捗状況を把握します。

また、バーチャートは作業間の関連がわかりにくく、ネットワーク式工程表は

遅延の影響を正確に捉えるのに適しています。

まとめ

この問題は、工程表の種類とそれぞれの特徴を誤解しやすいので

正しく理解しましょう。

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02

工程管理に用いられる各工程表の特徴について理解を問うものです。

工程管理においては、工事の進捗状況を正確に把握し、工期や作業の進行を効率的に調整するための手法として、さまざまな工程表が利用されます。

それぞれの工程表には特徴があり、工事の特性に応じて使い分けが求められます。

選択肢1. イ:路線に沿った  ロ:出来高比率  ハ:は掴みにくい  ニ:正確に捉えることができる

適当です。

各イ~ニについて解説します。

 

イ:路線に沿った
座標式工程表は、工事期間と工事量などの要素を軸に取った表であり、路線に沿った工事の場合に工事内容を確実に示すことができます。

道路工事や鉄道工事など、位置や進捗を座標で表現することに適しているため、「路線に沿った工事」で使われます。

 

ロ:出来高比率
グラフ式工程表は、工期に対する作業の進捗状況をグラフで表示する方法です。

進捗を表すには出来高比率(作業の進捗度合い)を使うことが適切です。

この比率に基づいて進捗を示し、予定と実績の差を視覚的に比較できます。

 

ハ:は掴みにくい
バーチャートは作業間の関連を示すもので、作業間の連携や工期に影響を与える作業を可視化することができます。

ただし作業間の細かい関連や影響を一目で把握することが難しいため、「は掴みにくい」という表現が適切です。

 

ニ:正確に捉えることができる
ネットワーク式工程表は、作業間の依存関係を示し遅延が全体に与える影響を正確に計算することができます。

このため作業の遅れが工期に与える影響を「正確に捉えることができる」と言えます。

 

従ってこの選択肢は正しいです。

選択肢2. イ:平面的に広がりのある  ロ:工事費構成率  ハ:も掴みやすい  ニ:把握することは難しい

不適当です。

座標式工程表は「路線に沿った工事」に適しており、グラフ式工程表では「出来高比率」を使うのが適切です。

またバーチャートの関連性は「掴みにくい」ことが正しく、ネットワーク式工程表では「正確に捉えることができる」となります。

この選択肢は間違いです。

選択肢3. イ:平面的に広がりのある  ロ:出来高比率  ハ:は掴みにくい  ニ:正確に捉えることができる

不適当です。

座標式工程表においては、「平面的に広がりのある」工事は適していません。

むしろ「路線に沿った」工事が最適です。

この選択肢は間違いです。

選択肢4. イ:路線に沿った  ロ:工事費構成率  ハ:も掴みやすい  ニ:把握することは難しい

不適当です。

グラフ式工程表では、工事の進捗度を示すために「出来高比率」を使うのが正しいです。

またバーチャートに関しては、作業間の関連性を「掴みにくい」と表現する方が適切です。

この選択肢は間違いです。

まとめ

工程管理におけるさまざまな工程表の特徴を理解し、正確に選択する力を問うものです。

各種工程表は工事の進行を効率的に管理するために使用され、各々の特徴を把握することが工事の計画立案や進行管理を成功させるために不可欠です。

各工程表の用途や特性に応じた適切な選択が求められることが、この問題の趣旨です。

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