第一種衛生管理者の過去問
平成27年10月公表
労働衛生(有害業務に係るもの) 問16

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問題

第一種 衛生管理者試験 平成27年10月公表 労働衛生(有害業務に係るもの) 問16 (訂正依頼・報告はこちら)

作業環境における有害因子による健康障害に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
  • マイクロ波は、赤外線より波長が短い電磁波で、照射部位の組織を加熱する作用がある。
  • 熱痙攣は、高温環境下での労働において、皮膚の血管に血液がたまり、脳への血液の流れが少なくなることにより発生し、めまい、失神などの症状がみられる。
  • 全身振動障害では、レイノー現象などの末梢循環障害や手指のしびれ感などの末梢神経障害がみられ、局所振動障害では、関節痛などの筋骨格系障害がみられる。
  • 凍瘡は、皮膚組織の凍結壊死を伴うしもやけのことで、0℃以下の寒冷にばく露することによって発生する。
  • 金属熱は、金属の溶融作業などで亜鉛、銅などのヒュームを吸入したとき発生し、悪寒、発熱、関節痛などの症状がみられる。

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この過去問の解説 (3件)

01

作業環境における有害因子による健康障害の問題です。

選択肢1. マイクロ波は、赤外線より波長が短い電磁波で、照射部位の組織を加熱する作用がある。

マイクロ波は赤外線より波長が長いので誤りです。

症状としては組織壊死、白内障があります。

選択肢2. 熱痙攣は、高温環境下での労働において、皮膚の血管に血液がたまり、脳への血液の流れが少なくなることにより発生し、めまい、失神などの症状がみられる。

熱中症のことを指し、その中でも熱痙攣(ねつけいれん)は重症度の分類はI度で、筋肉のけいれん、筋肉痛などですので誤りです。

めまい、失神は熱失神(熱虚脱)になります。

選択肢3. 全身振動障害では、レイノー現象などの末梢循環障害や手指のしびれ感などの末梢神経障害がみられ、局所振動障害では、関節痛などの筋骨格系障害がみられる。

全身振動障害ではなく局所振動障害で、末梢循環障害などがみられるので誤りです。

選択肢4. 凍瘡は、皮膚組織の凍結壊死を伴うしもやけのことで、0℃以下の寒冷にばく露することによって発生する。

凍瘡では組織の凍結壊死ではなく皮膚の炎症(しもやけ)であるので誤りです。

低温障害に関しては3つあり①凍傷②凍瘡③低体温症の3つに分類されます。

選択肢5. 金属熱は、金属の溶融作業などで亜鉛、銅などのヒュームを吸入したとき発生し、悪寒、発熱、関節痛などの症状がみられる。

金属熱はヒュームを吸入することにより発症する高熱です。よって正解です。

「金属熱=ヒューム」と覚えて良いです。

ただし、高熱にはなりますが熱中症などとは全く関係ない為、誤って覚えないようにしましょう。

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02

正解は、「金属熱は、金属の溶融作業などで亜鉛、銅などのヒュームを吸入したとき発生し、悪寒、発熱、関節痛などの症状がみられる。」です。

選択肢1. マイクロ波は、赤外線より波長が短い電磁波で、照射部位の組織を加熱する作用がある。

× 「短い」ではなく、「長い」です。

選択肢2. 熱痙攣は、高温環境下での労働において、皮膚の血管に血液がたまり、脳への血液の流れが少なくなることにより発生し、めまい、失神などの症状がみられる。

× 「熱痙攣」ではなく、「熱虚脱」です。

選択肢3. 全身振動障害では、レイノー現象などの末梢循環障害や手指のしびれ感などの末梢神経障害がみられ、局所振動障害では、関節痛などの筋骨格系障害がみられる。

× 「全身振動障害」ではなく、「局所振動障害」です。

選択肢4. 凍瘡は、皮膚組織の凍結壊死を伴うしもやけのことで、0℃以下の寒冷にばく露することによって発生する。

× 「組織の凍結壊死」ではなく、「しもやけ」です。

選択肢5. 金属熱は、金属の溶融作業などで亜鉛、銅などのヒュームを吸入したとき発生し、悪寒、発熱、関節痛などの症状がみられる。

〇 「金属熱」は、金属の溶融作業などで亜鉛・銅などのヒュームを吸入したときに発生します。

症状としては、悪寒・発熱・関節痛がみられます。

参考になった数82

03

正解は「金属熱は、金属の溶融作業などで亜鉛、銅などのヒュームを吸入したとき発生し、悪寒、発熱、関節痛などの症状がみられる。」です。

選択肢1. マイクロ波は、赤外線より波長が短い電磁波で、照射部位の組織を加熱する作用がある。

×

マイクロ波は赤外線より波長が長いので、誤りです。

選択肢2. 熱痙攣は、高温環境下での労働において、皮膚の血管に血液がたまり、脳への血液の流れが少なくなることにより発生し、めまい、失神などの症状がみられる。

×

この設問は「熱虚脱」です。

選択肢3. 全身振動障害では、レイノー現象などの末梢循環障害や手指のしびれ感などの末梢神経障害がみられ、局所振動障害では、関節痛などの筋骨格系障害がみられる。

×

全身振動障害ではなく、局所振動障害です。

選択肢4. 凍瘡は、皮膚組織の凍結壊死を伴うしもやけのことで、0℃以下の寒冷にばく露することによって発生する。

×

組織の凍結壊死ではなくしもやけ(皮膚の炎症)です。

選択肢5. 金属熱は、金属の溶融作業などで亜鉛、銅などのヒュームを吸入したとき発生し、悪寒、発熱、関節痛などの症状がみられる。

参考になった数40