第一種衛生管理者の過去問
平成28年4月公表
労働生理 問38
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問題
第一種 衛生管理者試験 平成28年4月公表 労働生理 問38 (訂正依頼・報告はこちら)
脂肪の分解・吸収及び脂質の代謝に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 胆汁は、アルカリ性で、消化酵素は含まないが、食物中の脂肪を乳化させ、脂肪分解の働きを助ける。
- 脂肪は、膵臓から分泌される消化酵素である膵アミラーゼにより脂肪酸とグリセリンに分解され、小腸の絨毛から吸収される。
- 肝臓は、コレステロールとリン脂質を合成し、また、余剰の蛋白質と糖質を中性脂肪に変換する。
- コレステロールやリン脂質は、細胞膜の成分となる。
- 脂質は、糖質や蛋白質に比べて多くのATPを産生するエネルギー源となるが、摂取量が多すぎると肥満の原因となる。
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この過去問の解説 (4件)
01
1 胆汁の分泌に関する説明文のとおりです。胆汁が、脂肪を乳化させて脂肪分解の働きを助けます。
2 本肢は明確に誤りとなります。すなわち、リパーゼの働きにより脂肪酸とグリセロールに加水分解され、小腸より吸収されます。
3 肝臓の役割は、代謝・胆汁の分泌・解毒作用・血液凝固物質や血液凝固阻止物質の生成にあります。そこから、中性脂肪に変換する働きがあります。
4 細胞膜の成分は、この他に蛋白質や糖質もあります。本肢は正しいです。
5 ATP(アデノシン三リン酸)は、エネルギー源の重要で最大のものです。正しい肢となります。
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02
1 ○:胆汁は脂肪を分解する働きがあります。
2 ×:脂質はすい臓から分泌されるリパーゼにより分解されます。アミラーゼは糖質を分解する働きをもち、唾液に含まれます。
3 ○:記述の通りです。
4 ○:記述の通りです。
5 ○:エネルギー量は炭水化物…4kcal/g、たんぱく質…4kcal/g、脂質…9kcal/gです。脂質は最も高カロリーで、摂取量が多すぎると肥満の原因となります。
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03
文中の「膵アミラーゼ」の部分が誤りで正しくは「リパーゼ」です。また吸収ですが「小腸の絨毛」とありますが正しくは「小腸絨毛上皮細胞」です。
他の選択肢1,3,4,5については文のとおりで正しいものとなっています。
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04
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